月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

こんな高校いっちゃダメ

仕事柄、中高生との接点が多いのですが彼ら彼女らを見ていると、人生の判断を自分でする機会を与えられるよりも奪われるほうが多いです。

高校生に関しては、高1高2のうちは毎日毎週宿題があり、高3になれば授業が終わったあと補習があることで、放課後の時間の使い方を自分で判断する機会がありません。

「ドガク」とかいって土曜日さえ時間を奪われています。笑えます。

受験する大学だって個人の希望よりも学校の都合を押しつけられるケースがあり、どれだけ封建的なんだよと思います。

高校というのはざっくり言って授業に出席して定期テストで赤点をとらなければ卒業できるので、授業に出席することと定期テストを受験すること以外はとくに他人に口だしされる筋合いなどあるわけがないのですが、補習は出席しなければならないとか、模試だって自分にとって不要な科目を受験させられるとか、意味がわかりません。

模試のお金を払うのは学校ではなくて、生徒の家庭です。

お金を払う側の意思が尊重されないサービスなどこの世に高校くらいしか無いのでは?

本当に高校の先生がたは頭がおかしくなってしまっています。

 

高校だけでなく中学校についても「受験で○○高校は受けさせてもらえない」とか生徒や保護者のかたが話していることを聞くことがあり、意味不明です。

「高校を受けさせてもらえない」とか「模試を受験しなければならない」とか、一体なんなんでしょう?先生は生徒の人生の面倒を最後までみるつもりなんですかね?

 

保護者のみなさんもおかしいと思うなら、しっかり学校に伝えるべきです。

高校生までの学生たちは、まだ大人の言うこと=正しいこと、と思い込んでいるのでどれだけ不合理なことがあっても「まあこんなもんか」と判断してしまいます。

生徒が「まあこんなもんか」と判断してしまうので、このような問題が明るみにでないのです。

学校の先生たちはもう頭がおかしくなってしまっているので学校内での自浄効果は望めません。先生にモンペと思われても、頭がおかしい人にモンペと思われるだけで実際にはモンペではなくごく普通の反応です。

それと高校生たちも「まあこんなもんか」と諦めてしまわないで、しっかり考えておかしいものはおかしいとちゃんと主張してください。一番の被害者は皆さん自身です。

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大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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生徒はコッコウリツ大学合格者数のための弾なのか

塾も高校も入試にむけて勉強を教えていますが、似て異なる存在です。

比較する切り口は2点あります。

 

1 指導のスタート地点の違い

どちらも勉強を教えますが、塾は「入試で点を取るためにどうしたらよいか」が出発点であるのに対し、学校は「高校卒業の単位を与える」というのが出発点です。

入試で点をとれれば扱う参考書はなんでもいいわけで、私の場合は市販の参考書から効果の高いものを選びますし場合によっては自分で教材を作ります。生徒の学力によっていくつかの選択肢を持っているので、基礎的な参考書を取り組んでもらう場合もあれば発展的なものを紹介することもあります。わざわざ教科書を使うことはありません。また、単位を与える必要がないので定期テストもありません。

 

2 生徒への向き合い方の違い

これは保護者の方に本当に良く知っていてほしいのですが、いわゆる管理教育校は生徒を受験のタマ(=弾)としか見ていなくて、いかにしてコッコウリツ合格者数を稼ぐか、言い換えれば自分のところの合格実績しか考えていません。

その例として、生徒が私立専願にするため勉強科目を3科目に絞ろうとすると「センター利用受験(今後は共通テスト利用受験)で必要」とかなんとか適当なことをいって勉強科目を維持しようとしてきますし、センター終了後(共通テスト終了後)にはこれまで考えたこともなかった知らない大学を「ここなら受かる」とかいう理由ですすめてきます。

もっと下品な例もあるんですが、それは追々紹介します。

一方塾は、というか私に関しては生徒がどこの大学を目指そうとどこでもいいです。生徒の人生の主役は生徒自身ですから、その主役がやりたいことをサポートすることしか他人には出来ません。

塾にも合格実績みたいなものはありますが、私自身がコッコウリツ大学について特別な魅力を感じていないのでどうでもよいと思っています。それより生徒たちが全力を出し切って悔いなく受験を終えられることのほうが大切だし、入塾前の自分には想像できなかったほど勉強をするようになったとか、考え方が変わったとかいうことのように実績には表現されない変化を経験できるかどうか。

行動力さえあれば今の日本社会というのは生活するのに楽しすぎるので、将来卒業生たちが自立して生きていけるよう少し成長できる場でありたいと思います。

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集団インプット、個別インプット、個別アウトプット

どの科目でも修得するには

インプット→アウトプット

の順番で学んでいきます。簡単に言ってしまえば

インプット=授業や参考書で学ぶ

アウトプット=問題集を解く

ということです。

塾の時代の流れとしては、

フェーズ1 教室で全員に同じ内容を一斉に教える集団インプット型

フェーズ2 全員バラバラに教える個別インプット

フェーズ3 全員バラバラに教える個別アウトプット

というようになっており、当塾では開校以来1でやっていたものを昨年から3にしています。

 

結局、授業で「なるほど分かったぞ」などと高校生たちが思い込んでいても、じゃあ実際に解いてみろといって計算用紙を与えると出来ているようで論理的に破滅した答案になったり、あるいは理解したつもりでも一行目から書けない、なんていうことがよくあります。

なので個別アウトプットといっても、手取り足取り教えるので実際にはアウトプットしながら正しいやりかたをインプットしていくということになります。

 

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消しゴムで一生懸命消さないでよろしい

問題を解いていて筆圧のせいでシャーペンの芯をポキポキ折る生徒いて、回数をカウントしてみたら2時間で5回折っていました。

今後の生産性に響くと思ったので「固い芯にするか、折れにくいシャーペンに替えたら」と提案してみたところ、その次の授業ではシャーペンが新しいものに変わっていて、芯を折ることもほとんどなくなっていました。

でも不思議なことにポキポキ折っていたものとシャーペンのモデル自体は同じなんですよ。ヒアリングしてみたところ、

・前利用していたものは小学生時代から使っていて中の機構がたぶん壊れている

・他にも同一モデルを所有しているが今使っているものは折れにくい

・家ではボールペンを使うようにしている

など教えてくれました。なかなか興味深いですね。

 

受験生にとって文房具は問題と戦う武器みたいなものなので是非こだわって使ってください。

最近気づいて気になっているのは、みなさん使っている消しゴムがやたら小さい!

あまりに小さいので机の上でコロコロ転がるし、消しにくそうだし、あんまりメリットないと思います。

というかそもそも消しゴムを使うのは多くの場合時間の無駄です。

文字を消しているときに学力が上がることはないうえ、生じた消しゴムのカスを捨てるのに時間がかかります。

塾では英語の答案だけは丁寧に書いてほしいですが、数学については「うわ間違えた、あたらしい計算用紙にやり直そう」くらいの軽いノリで何十枚でも計算用紙を使ってもらってかまいません。いやむしろ使ってください。

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合格したい人は○○したらよい

教える側として受験を見ていると受験というのは本当にシンプルで簡単で、

 

合格する人の勉強をすれば合格するし、落ちる人の勉強をすれば落ちる

 

もちろん例外はありますがおおむねこの通りです。

前者については、合格最低点を上回るために何が必要かという発想で自分の勉強を組むということであり、後者については周りの同級生と同じようなことをするということです。

(※一般的な公立高校を想定して書いてます)

大昔の合格体験記本や受験本を読んでも今とやってることは全く変わってません。今年から新しくセンター試験が共通テストに変わり、やれヨンギノウだの記述問題だの言ってますが、このような入試制度変更がありますがこれによって変わることもないでしょう。

受験者側にとって大学の持つ意味は時代によって変わるかもしれませんが、大学入試を作問し実施する側である大学側にとって受験生が研究者の成る畑であることが変わらない以上、変わらないんです。

毎年、受験の勝者は受験の世界からそうそうに立ち去りますから、世の中のその他の競争のように既得権益が生まれることもありません。

私が今から頑張って大学受験塾におけるトップ5%に入ろうと思ったら何十年かかるか分かりませんが、受験生が3年掛ければ受験界のトップ5%に入ることなど容易です。

 

でも実際には難しいんですよ。どうすれば勉強が出来るようになるか頭で理解できても、それに行動が伴うかどうかは別の話。

色々な言い訳があって勉強時間を確保出来ないということもあるでしょうし、勉強時間を確保したといいつつも結局学校の宿題やテスト勉強しかしていないようでは合格に近づけません。

周りの同級生が同じような行動をしているから、それによって焦ることもないし。

 

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