月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

塾を勉強しやすい環境にしたい

今年も3/4が終わろうとしています。

私は毎朝6時すぎくらいに朝塾のために家を出るんですが、今週は月曜あたりから肌寒くてもうTシャツじゃいられないくらいで、季節が変わった感があります。

9ヶ月振り返ってみると今年もまた色々と塾のサービスを改善できました。

大学受験で生徒たちを「受からせる」といったら言い過ぎですが、なるべく希望の大学に合格できるよう塾ができることといったら毎回の授業の質を上げることも当然のこととして、一番大切なのは補習をガンガンやることでも宿題で忙殺させることでもなく、生徒が勉強を進めやすい環境を整えてあげることです。

たとえば毎回授業では青チャートの例題を人によって3-10題程度進めますが、その授業を中心に自習生活を過ごしてもらえれば自立心が求められる自習生活も実現しやすいし、それでいて授業を聞くよりもはるかに学力を得られます。

授業自体の設計のみならず、他にもいくらでも「やりやすい環境」を整備しているのですが、結局それを利用するかしないかは生徒の判断にまかせます。

中学3年間で学校の宿題と塾の宿題によってスポイルされきった公立高校受験組の高校生にとっては、自ら塾のサービスを活用するという主体的な動きをするのは極めて難しいのですが、そこは一つ成長してほしいと思います。

 

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大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

基礎からの○○チャート

普段、生徒にコピーして渡している解説ノートを製本してみました。

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今回はA5で製本しましたが1周り大きいB5にするか迷ってます。

A5だとコンパクトでいいんですが、頁数が多いので開くときに力が必要です。

サイズ的には赤本に近いです。

 

これは学生スタッフに見てもらいたくて作りました。

数学というのは解法がいくつかある問題があり、たとえば解法がA,Bの2通りある問題を解くときに、

生徒に配布した解説ノート:解法A

生徒が授業中に解くやりかた:解法A

スタッフが慣れているやりかた:解法B

だった場合、スタッフが授業中に「それは解法Bのほうがいいよ」というアドバイスをしてしまう可能性があり、良かれと思ってやっていることでも生徒からしたら「言ってることが違う」となってしまい、余計な混乱を生じます。

 

正直、このノートで紹介している解き方や考え方ってすごくいいんですよ。

自分で言っちゃいますけど・・・。

たとえば、

・二次関数のグラフの交点の問題で安易に判別式Dを使わない

・三角比の公式は単位円を用いてその場で導出する

・極値の問題は必ず符号変化に言及している

・3項間漸化式は特性方程式を使わない

・Σの公式は一次以下の項と等差数列の和とみなす

・等比数列の和は公式を使わない

など、数学ができる人にとっては当たり前、できない人にとっては「まじっすか」となるコンテンツが多いです。

塾=受験テクニック、みたいなイメージのある人もいるかもしれませんが、大学受験の一般入試を指導している塾で受験テクニックのところなんてほとんどないんじゃないでしょうか。

 

それで、この自画自賛の解説ノートは今は青チャート例題に準拠しており、言い換えると余計な問題が多すぎるという課題を抱えています。

問題数を2/3くらいに絞って、逆に平方完成や最大最小など計算練習の必要な問題を手厚くして、私の名字をもじって「キムチャート」として流通させたいんですが、どなたか出版関係の保護者のかたいらっしゃいませんか?

 

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数2の三角関数には落とし穴があり

最近、数IIの三角関数を取り組んでいるが多いんですが、この分野は教える側と教わる側の理解度のギャップが他の分野と比べてもかなり大きい危険な分野です。

三角関数の前半戦は数Iで学んだ三角比(sin, cos, tan)の角度が180°以上になっただけで目新しさはほとんどないただの復習なのですが、

sin(θ+π/3)>1/2

とか

cos(2θ+π)<√3/2

のように角度の中身が複雑になると処理が難しくなり、そこから先に合成がからんでくると一気に頭のなかが???になることがあります。

一度理解してしまえばただの機械作業の計算なんですが、習得するまでには自習でなんとかできるものでもなくその場で手取り足取り教わって疑問を解消しないと前に進みません。

かつてこの分野は「簡単だしサクサク進めるで〜」と3週間くらいでさっさと教えたことがあり、その時は生徒のほとんどが途中からまったく理解できないままだったということが範囲終了時に発覚して、その後1ヶ月ほどかけてじっくり教え直した経験があり、教わる側にとっての難しさというのを理解しました。

今は講義で教えるのではなく、生徒に解かせて教える方式なので生徒の理解度を確かめながら進めることができます。

我ながらナイス授業形態だと思います。

 

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高校生がんばれ

塾をやりはじめてから色々な課題を乗り越えてきまして

・最初の1年どうやって持ちこたえるか

・最初の生徒たちをどう鍛えて結果をだしていくか

・結果を出したらどうやって集客に結びつけていくか

・集客ができるようになったらどうやって塾のキャパシティを上げるか

など、一つ課題をクリアしたらまた次の課題が現れて・・・というのを毎年くり返しています。

10年前にtrendmicroに就職して最初の上司(が「一つ壁を乗り越えたらまた次の壁がでてくるんですよ」と言っていたのを昨日のことのように覚えていますが、毎年そんな感じです。

正直、いまの現状を維持したら楽しいしラクじゃねと思うこともありますが、資本主義経済はそれを許してくれなくて、周りに競争相手が居る限り常に向上しつづけないといけない運命にあります。

一度参加してしまったら、永遠に回し続けなければいけないハムスターの回し車みたいなものです。

 

高校生諸君も同様で、青チャートで二次関数の最大最小が解けるようになったら、三角関数で置き換えの発生する最大最小を解かなければいけないし、それが解けるようになったら微分積分を解かなければいけないし・・・

と、ある問題が解けるようになったらまた次の難しい問題を解かなければいけないという運命にあります。

周りの高校生が努力しているので、希望の大学に合格するためにはそれ以上に頑張らないといけません。

高校生のみなさんは大学受験がその後の数十年の人生を左右しうるイベントなのでそれなりにプレッシャーがかかっていると思います。実際に大学受験結果は人生を左右しうるのでプレッシャーを背負って頑張ってください。

 

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地球にたいして悩みが小さすぎる

私は雨の日の午前などは極度に眠くなることが多くそれは気圧が低いせいだと勝手に判断しているんですが、それが本当に気圧のせいかどうかは別として、ちょっと高い山に登ると人間って体調が悪くなるし逆に海の中を数m潜っただけでもダメですよね。

気圧が低いのも、水圧が高いのもダメ。

地球の半径は6000kmほどだそうですが、私たちは地表くらいしか快適に過ごせません。

気圧や水圧だけでなく重力も同様で、重力がなかったらいつまでも等速直線運動をし続けなければいけないので生活になりません。

ショボすぎる・・・

社会人生活を22才から開始してからかれこれ12年くらいずっと何かの悩みや課題を持ち、それを解決し、そしたらまた新しい課題が出てきて・・・をくり返していまして、塾を開いてからはずっと塾の稼働率が低すぎることが課題でしたがこの半年で逆に稼働率が高すぎて、こっから先どうやって塾のキャパシティを増やしていったらいいのかという課題になりました。

ここ数週間判断がつかないでいるんですが、人間が地球にたいしてあまりに繊細すぎることを考えるとそもそも自分という存在が人間でいる時点でショボすぎるのに、日々の悩みなんてさらに小さすぎてそんなことでグダグダしていることが情けなく思えてきます。

せめて地球と万有引力で張り合えるくらい質量がないと・・・

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