月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

偉大なるニュートン

物理を勉強し始めてそろそろ2ヶ月がたちますが、ふと「ニュートンすごい」と思った瞬間がありました。寝る前に考え事をしていたときですが、物理の「力学」の分野で学ぶことはほとんどニュートンが発見したことで、一方「熱」の分野になるとボイル・シャルルの法則のように何人かの科学者たちによる発見の集合体になり、力学におけるニュートンの存在感があまりに大きいと気づいたのです。

その夜からニュートンのことが頭から離れなくなり、いまは物理を勉強しつつニュートンを勉強しているのですがすごすぎて意味がわかりません!

ニュートンはガリレオがなくなった年に誕生しましたが、まだ天動説が信じられていた時代だし、今とちがって宗教的な信仰が強かった時代です。

そういう時代において、現代につづく自然科学を追究して色々な法則を発見してしまったことがすごいし、物理の基本的な性質を解き明かしたのはニュートンにとっては準備体操みたいなもので万有引力の法則によって宇宙の運動を解き明かしてしまったのです!さらに、自然科学を解き明かすために微積分すら発見し、力学だけでなく光学についても本を残しています。

こんな超人的な側面があると思いきや、実は「母&母の再婚相手の家に火をつけたい」と幼少期に叫んだことがあるというどす黒い側面があったり、「ニュートンが笑ったのを見たのはただ一度だけだ。それも幾何学についてである」という友人の証言があったり、性格についての話題も事欠きません。

ニュートンは生まれたときにすでに実父をなくしており、かと思いきや母は再婚してニュートンを家において出て行ってしまったという幼少期をすごしています。なので幼少期から内なる対話が多かったのかな?と私は想像します。

幼少期から好奇心旺盛で色々な工作&勉強をしていたニュートンを大学に導いたのは叔父にあたる人だったそうです。「勉強するなら大学へ行け!」と言って道筋をつけました。こういう経緯は学生と接する身としては参考になります。

さてニュートンの発見を思うと、大学受験で数学や物理を理解するということは難しいだけあって人類の歴史で見れば相当な学力になります。万有引力の法則で宇宙の力学を計算すると当時ニュートンが感じた宇宙のロマンと同じような感動を得られると思うと感慨深いものがあります。

そして、微積分や三角関数は物理を学ぶには重要なツールであることを再認識するのですが、高校時代を振り返ってみて思うのは数学はツールの前にそれ自体を習得すべき対象であり、それ自体が難しいために面白さを感じる前に挫折してしまう高校生が多いということです。

多くの高校では三角関数を学んでから物理を本格的に履修するという順番ですが、いっそのこと思い切って中学生の理科に「万有引力の法則。2つの物体間に働く力は質量の積に比例し、距離の二乗に反比例する。」と書いて、ぽかーんとさせてみたらどうかなと思いました。

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清須市の大学受験 相伝学舎
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