月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

本日のMVPは誰かなもし / 私がビリギャル男をつくるとしたら

一度読んだ英文中の単語は覚えてくれよというメッセージを発信するために英語の授業では過去にあつかった英文を取り上げて単語テストをしています。今の高3はこの半年で2回やって今日が3回目。私の予想ではオッズ1.0倍で過去2回とも9割以上覚えていた2名の生徒が、また今日も9割でその他の生徒は8割以下。しかし、予想に反して9割以上の生徒は3名。まぐれで9割は覚えられないのでちゃんと覚えなおしたのでしょう。

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(53点中、52・51・48点!)

 

一方本日の入塾面談。他のひとも多大に参考になるだろうと思うので内容を一部紹介します。

英数ともに学力的には進研模試で偏差値40台=河合塾なら30台で、高校の勉強が全く入っていない状況で理系での進学を希望。不幸中の幸いとしたらまだ高2の6月という点ですが、それでも残り1年半で数学一科目を仕上げられるかどうか。文系のIAIIBに絞れば英語もそれなりに時間をかけられる可能性もありますが数IIIまでとなると正直、キツイです。で、この状況から私が申し上げることとしたら、まず数学だけをやること、それも学校の他の授業を聞くのはすべてやめてひたすら内職し、数学の蘇生をはかること、それではないと国立二次の数学など解けない、ということでありまして、この内容は過去何度入塾面談で話したかわかりません。

(実際にはより具体的に、数学をどう学びなおしていくか、そして他の科目をどういうタイミングで開始していくかもその場で考えてお伝えしています。)

 

多くの高校生は大学に受かるための必要十分条件が合格最低点をとることだ、という認識が甘く、それゆえ受験科目はまんべんなく時間を割り振るものだと思い込みがちです。しかし合格最低点をとることを目的としたら、まずすべきことは志望校の配点を調べることであり、各科目を仕上げるために必要な時間(数学>>英語>>>その他)を知ることであり、それに基づいて合理的に行動することが必要です。

もちろん高校ではそうした全体最適の考えはみられないし、ましてや学力が地の底におちた生徒の状況などわかるはずもなく、「とりあえず予習と復習を頑張れ」としか言えません。しかしそれは地面によこたわった瀕死状態の人間を1年半後の「入試」という地点まで引きずりつづけて、到着した時点にはもう心電図が「ーーーーーー」状態。いったいそういう生徒がどういう大学に合格しているのか、またはしていないのか、私には想像もつきません。

一方で、私の提供する薬が劇薬すぎて、良薬口に苦しどころか、刺激臭のあまり口にいれるのもままらない、と感じる人がいるのもたしか。初めて顔をみた人間に、全ての生活の中心を数学にしろなどと言われて100%信じられるほうが、おかしいと思います。

半信半疑のまま参加してもらっても学力が急激に改善することはのぞめません。せいぜい微増です。そうするとこのまま通塾して意味があるのかないのかますます疑心暗鬼になってしまって、時間を消費するだけに終わってしまいます。

塾というのは一度入ってしまうと辞めるタイミングをつかみずらいものだと思うので、今回の話を聞いてみて自分で納得できるかどうか考えてから判断してくださいと言って、面談はおひらきとしました。

 

そんな月曜日でした。

清須市の大学受験 相伝学舎
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