月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

釣りから学ぶ2

釣りを始めてから2ヶ月ほど2000円の激安竿&リールセットを使っていて、釣りにハマっている現状を考慮して、新しく竿&リールを買うことにしました。

私の釣りは、堤防にいって胴突き仕掛けというエサ釣りの仕掛けを目の前にチャポンと垂らしてカサゴを狙うのがメインで、カサゴ狙いといいつつ実際には色々な魚が釣れます。そして同行する妻はタコとイカを釣りたいと言います。アジを狙うこともあります。

こんな感じで、釣りたいものは様々でこれというものに定まっていません。

一方で、釣り竿というのは狙う魚によって長さや硬さなどが様々です。

いつも「つっつっ釣り具のイシグロ♪」で釣り人にはおなじみのイシグロで買い物をしているのですが、妻が↑のような現状を店員さんに話したところ

「釣り竿は狙う魚が決まらないと決められません。全てに対応する釣り竿はありません。タコはタコ用を買わないといけません。今もっているリールの糸は何号ですか?種類はナイロンですか?」など、まあ詳しい人にとってはそうなんでしょうねということを言われていました。

でも正直いって、私たちみたいにテキトーに釣りをしている人間にとって狙いたい魚なんてあってないようなものだし、リールについている糸の太さなんて気にしていないし、ましてや種類など知りません。

そのときの話は行き詰まってしまったのでそこで終了して、馴染みの店員さんがいる日に行き直しました。

すると

「それなら磯竿か投げ竿で長さは4m〜5mくらいで、磯竿はこんな感じで柔らかいから魚がエサを食いやいのが特徴で、仕掛けを投げてみたいなら投げ竿でもよくて、イカならどちらでも釣れて・・・」と、磯竿と投げ竿の2種類に分けて説明して選びやすいように教えてくれました。

初心者というのは、自分にとって何が必要かよく分かっていません。なので、ある程度誘導してもらわないと竿もリールも選べません。そこを公式通りの?決まり切った?お役所的な?受け答えをされても困ってしまいます。

勉強も似たところがあって、学力が低い生徒というのは自分にとって必要な勉強というのが分かっていません。そういう生徒にたいして「あなたの最も苦手な科目は英語数学どちら?数学はなぜ苦手なの?どこから分からないの?」と問いただしても、それが分からないから苦手やねんという話です。そういう生徒はある程度こちらで「おそらくこのレベルからやり直したらよさそうだ」とアタリをつけて取りかかることになります。取りかかってみて微修正をくり返して学力を伸ばしていきます。ちなみに現時点で数学でも英語でも苦手な高校生は、自分の現状を正しく分析することがまず出来ませんから、私みたいにそういう生徒を再生してきた経験がある人に相談したほうが良いです。


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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