今はインターネットで何でも調べることができてしまいます。釣りのことも、ネットで色々調べられるので、どういう竿がいいのかとか、どこに釣り場があるのかとかはgoogleで検索できますし、なんならyoutubeで釣り方を学ぶこともできます。
一方で、インターネットで情報が何でも手に入るからといって、全ての情報がネット上にあるわけではありません。結構この点は認識していない人も多いと思います。
たとえば、有名な釣り場でもどのあたりのポイントが実際に釣れるのかというのは、周辺の釣り人に聞いてみたり近くの釣り具屋の店員さんに聞かないと分かりません。あるいは、今の自分にとって必要な竿やリールがなんなのかというのはひょっとしたらヤフー知恵袋あたりで教えてもらえるかもしれませんが、実際には釣りのことをよく知っている人に相談しないと良い答えは得られません。
全ての情報がネット上にあるとは限らないことに加えて、ネット上にある情報であっても何が自分にとって有益なのかを読み取るのは難しいことも認識すべき点です。
私は、投げ釣りというものはいったん仕掛けを投げたあとはエサを食うまで竿をおいて待たなければならないと思っていたのですが、そのことを「つっつっ釣ーり具のイシグロ♪」でおなじみのイシグロの店員さんに話したら
「いや、投げ釣りは待ちませんよ。仕掛けが着底したら、ズズズッとリールを巻いて海底の変化を感じたらいったんそこで待って、少し時間がたったらまた巻いて・・・の繰り返しです」
ということを教えてもらいまして、実はこれ調べてみるとネット上ではないのですが私が以前買った釣りの本にちゃんと書いてありました。必要な情報は確かにアクセス可能だったはずなのに、情報が多すぎて(というか取捨選択できなくて)見逃してしまったケースです。
受験で絡めて言えば、都内の大学に進学したらどうなのかというのは実際に進学した人に聞いてみないとわからない。ネット上にあるかもしれませんが直接聞かないと実感が湧かないケースはあると思います。
勉強に絡めていえば、青チャートなんて情報てんこ盛りで網羅系の王者ともいうべき問題集ではありますが、実際には青チャートのなかでも重要なところとそうでないところがあって独学で使おうとすると大切な部分を見逃してしまうケースが考えられます。
たとえば色々ある公式のなかで覚えるべきものがどれで、導出できればいいものはどれなのかとか、そういうニュアンスは青チャートは教えてくれません。
ネット利用のリテラシーが高い若い人ほど、この手の落とし穴にはまる可能性が高くなります。