月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

反動1

8月中はずっと働きづめで、7月までは大学での勉強づめで生活してきたので、その反動で今は毎日小説を読む日々を送っています。

小説は登場人物の気持ちを擬似的に体験できるので、人の気持ちを理解するのが苦手な私にとっては教育的な存在です。

小説は実在しない空想のことだから学ぶ価値なんてないのではという反論があるかもしれません。では、目の前に見えることや教科書で学ぶ自然科学は常に真実でしょうか?

人間が目でみていることは網膜が受け取った電磁波を脳が処理した情報にすぎないし、私たちが学んでいる自然科学なんていつ新しい理論がでて「今までのこと全部間違いでした〜!」となるかわかりません。

数十年前には海洋プレートが大陸プレートに沈み込んでいくなんて誰一人考えていなくて、世界中は沈降&隆起を繰り返していると考えられていたわけで、数十年前に地学を勉強した人は間違えた理論をひたすら勉強していたわけです。今のところ地球内部は液体の外核と固体の内核になっていると言われていますが、50年後に「実は地球内部は空洞でした」という新しい理論ができるかも?

結局、目で見ていることも、自然科学も、小説のストーリーも、不確かであることに変わりないし、どれも結局は脳で考えてイメージしているという点で同じです。

 

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