月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

反動2

全力疾走したら疲れて休憩したくなるのと同じように、勉強でも勉強しすぎるとその反動で勉強をしたくなくなる時期が生じます。

高校受験を終えた高校1年生などはその代表的な時期でしょう。高校受験を終えてからも勉強量が落ちない人をこれまで見たことがありません。

それが人間らしさなので保護者のかたは(ご自身のことを棚に上げて)子どもが勉強しないことを嘆く必要はありません。お腹いっぱいになったら誰もそれ以上口にものを入れられないのと同じ状況です。

その後、人生の目標などがあって大学受験にモチベーションがある人は早い時期に勉強量を回復していきます。一方であまり目標がない人は勉強量は回復せず、低空飛行を続けます。

そういう場合保護者のかたはどう声をかけたらよいでしょうか。

もちろん何度もblogで書いているとおり私の答えは「放置」です。

高校生くらいの年齢になるとモチベーションは他人に与えられるものではなく自分でみつけるものになります。自分で人生の目標を見つけてそれに対して行動していくことで、自分とは何かを認識してアイデンティティを確立していきます。

親がなんといおうとノイズにしか聞こえません。

中学時代は微妙な年齢です。

親が無理矢理やらせることもギリギリできなくはありません。

でもこの時期に勉強を無理強いすると高校受験までは乗り切れますが、高校受験終了後に緊張の糸が切れるとともに、精神的に病む可能性が高いようです。

いつまでも親が口だししていると行動基準が「自分がどうしたいか」ではなくて「親がどう思うか」になり、価値観が養われずに成長の機会を失います。

しばしば保護者のかたは「受験で失敗させたくない」とおっしゃいますが、受験の成否と成長の機会のどちらが貴重なことなのか天秤にかけてほしいです。

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