高1〜2くらいのときには勉強意欲が低くて大丈夫かなと心配していた塾生でも、高3になってくると多くの場合それなりにモチベーションが上がってきます。うちの塾では毎週塾生に問題を解いてもらうので、モチベーションの高いor低いは問題の答案をみればよく分かります。
高3になって頑張っている様子をみると、「高1〜2のうちに放置しといてよかった」という気持ちになります。
保護者のかたからすると塾には毎月お金を払っていますし、私は授業料を受け取っていますので、学力が上がることを期待し・期待されているというのはもちろん認識しています。
ただ私は
・自分にやる気がないのに誰かにやらされてちょっと学力を維持する
よりも、
・自分で危機意識が芽生えて志望校に合格するために受験勉強を自発的に超頑張る
ことのほうが受験の合否的にも塾生の成長の面でも価値があると考えています。そのため、一ヶ月授業料を支払っていただいたのにその一ヶ月で学力が(塾に通わず自習していたよりも)上がらないとしても、塾生に何も口出ししません。
正直なところやる気が無い人は最後までやる気がでずに終わることもあります。なので口出ししないことは私もそれなりに怖いです。でも結局、「いつか芽生えるだろう」と信じるほかないと思います。
土のなかに種を植えて水をあげたら、芽が出るまで見守るしかないのと似ています。芽が生えそうなところで無理矢理土を掘り起こして「おい!大丈夫かよ!」というのは逆に芽を潰すことになりそうじゃないですか?