月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

チャート論

ネットで勉強方法を調べてみると、私のようにチャート肯定派もいれば、逆にチャート否定派の人もいるとわかります。

否定派の人は「問題数が多すぎる」「繰り返しやる意味無し」という論拠であることが多いです。

問題数が多すぎる点は高校生の学力と志望校レベルによります。この辺だと文系で名市大以上、理系で岐阜大以上のレベルに達するにはチャートの問題数くらい処理できないと話になりません。それ未満の大学ならチャートは問題数が多すぎます。

繰り返しやる意味無しという点については、意味あるに決まってるだろと言いたいです。数学といえど入試では受験生活で一度は見たことがある問題しか出題されません。いや正確にいうと、一度見たことがある問題を取り切れば見たことがない問題を解けなくても受かります。

本番で問題冊子をめくったときに「あ、これ青チャートで解いたことある問題だ!」と気づいて、瞬発的に「あの問題はまず平方完成して…」と思い出して処理できるには、解き方を頭でなく手で覚えないといけません。

そのためうちの塾では自習でも授業でも同じ問題を解かせます。塾生が「解ける」と思っている問題でも繰り返しとくなかで問題の意味がわかるようになり、学力が上がります。こないだは高2の生徒に4週連続で2変数関数の問題を与えました。これだけやると「1文字固定」を手で覚えられます。逆にこれだけやらないとトップレベルの高校生でもたとえ「2変数関数は一文字固定する」ことを丁寧に説明しても、2ヶ月たったら忘れます。

受験数学なんて超シンプルです。青チャートを全問解けるようになっておしまい。1分野5回とけば普通は手が覚えます。高2までチャートを網羅できれば高3ではさらに難しい参考書に取り組ませます。

 

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