月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

授業の楽しさ(数学)

今週から入塾している生徒が数学の演習中にグラフを描くのに丁寧に定規を使っていました。定規で丁寧に描くことが良い場面もありますが、計算用紙に問題を解くときにはフリーハンドで軸をかくことが望ましいです。フリーハンドで描いてグラフももう少し雑でいいから平方完成からグラフ描写まで1分くらいで終わらせることを優先してほしいという話をしました。

計算といえば数IIIの面積や体積の積分計算は簡単な問題でも10行、長ければ20行くらいハードな計算になりがちで、その分計算ミスをする確率も高まります。普段よりゆっくり書くこと、なるべく暗算しないことなどいくつかコツはありますが、演習中心で教えていると生徒の計算の癖が分かるのでアドバイスがしやすいです。

どちらの例も、問題をただ解説して生徒がノートに写すだけの授業だと見つけてあげられません。塾生が問題を解いている様子を観察して、あまりよくない癖を見つけられると「しめしめ」と思って楽しいです。

数学なんて結局のところチャートの例題を覚えるだけでほとんどの大学で合格点を取れるレベルに達しますが、実際には

・どの分野からどういう順番で進めるか

・そもそも問題集を「やる」とは?問題集を開いてから何をどうすれば「やる」になるのか

・演習するときに答えがあっていても過程が正しいことをどう確認するか

など色々な壁があります。そしてその壁に高校生本人が気づいていることもありますが多くの場合、なんとなく進めてなんとなくokだと認識しています。

 

相伝学舎 清須 http://www.sodeng.jp
reasn いりなか・八事 http://www.reasn.jp