普段中高生と接していると、志望校を決めるにあたってやりたいことがとくにない、という悩みを聞くことがまあまあな頻度で発生します。
私の考えは昔から変わっていなくて、一言で言ってしまえば「そんなもん」です。
高校で勉強する理科や社会のなかで好きな分野があれば、ラッキーなことにその分野が志望校(志望学部)の決め手になります。でももし理科や社会がどちらもたいして好きではなかったら、あとは進学先を立地やあこがれで決めるしかないです。
大学に進学してしまえば丸3年程度は猶予があたえられるのでその3年間で大学卒業後の進路を考えてみればよいでしょう。ちなみにやりたいことの先延ばしをするなら、忙しくて忙殺される理系よりもヒマで考える時間ばっかりある文系のほうがおすすめです。
でも大学3年間をつかっても、その先やりたいことなんてたぶん見つかりません。
大学進学後のやりたいことが何かという問いは、何を自分の仕事にして食べていくのかという問いです。でもどんな仕事がしたくて、どんな仕事が楽しいと思うかなんてやってみないと分かりません。
というかそもそも世の中の大人たちだって、一部の人しか自分がやりたいことを仕事にしていません。生活のために仕方なく働いている人も多いです。それでも生きていけるし、幸せな人もいます。
でも結局、やりたいことを仕事にできたほうがいいに決まってます。私はやりたいことと仕事が一致していますが、やっていて楽しいので仕事のアイディアがいくらでもでてくるし、それを試してみて実際に社会から反応が返ってくるので毎日ずっとゲームして遊んでいるような感覚です。
人生振り返ってみて何がよかったかというと、高校時代に「大学受験で人生が決まる」という誤った世界観におびやかされながら自分の命を削る勢いで青チャートの問題を解きまくったあの14ヶ月です。
だから塾生諸君は、さっさとblogを閉じてチャートを10題解いてから寝なさい!!