月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

補習あれこれ

夏休みといえば補習ですよね。といっても私の高校時代には当然夏休みに学校に授業を受けにいくなんてありませんでしたし、任意性の補習があったかすら記憶にありません。清須市で塾を開いて補習が強制だというのは信じられませんでした。

今日は昭和高校の2年生と3年生に夏休みの様子を聞いたんですが補習は選択制だそうです。2年生のほうはクラスで2名しか希望者がいなくて、3年生もだいたい1/4くらいだそうです。まあそんなもんですよね。世の中のあらゆることは、やりたい人がやればよくて、やりたくない人はやらなければ良いと思います。

一方で、五条高校とか西春高校はいまだに補習強制という意味不明習慣を続けています。受験勉強を頑張りたい学生を応援したくてやるというのは良いんですが、やりたくない人を強制参加するのは違法か違憲だと思います。

補習を強制にするという発想を普通だと思っている学校職員が一番ヤバイのは間違いないんですが、その次に保護者のみなさん!保護者のかたがちゃんと「強制はおかしいだろ」と文句を言わないからいつまでたっても「強制」するのが普通だと高校の先生が勘違いしつづけるんですよ。私が親だったら「てめえ何の権利があってうちの娘のやることを強制するんだ、脳みそついてんのか?」くらい言うと思います。

保護者のかたは補習が強制だということについてどう思っているんでしょうか?

たぶん、「メンドウミがいいざます」とか思ってるんじゃないですか?

子どもが強制的に勉強する環境におかれることを良いことだと思っている時点で、親が成長しきってないんですよ。

受験勉強を頑張るのは100%私も賛成です。でもそれは受験生本人がそういう使命感を持ってやることに賛成なのであって、親や教師が強制することには逆に100%反対です。

何かを強いることは先回りすることを意味します。子どもが駐車場で走り回ろうとしたときに「危ないから走るな!」といって手をつなぐ先回りは良いですよ。失敗したら死にますからね。でも子どもが勉強せずたらたらしているときに「勉強しろ!」といって勉強させるのは不必要な先回りです。勉強しなくても死にませんから。

勉強せずにダラダラする期間が半年とか1年あっても全然良いと思います。どこかのタイミングで後悔して勉強する気になればそれでいいいし、勉強とは違う道を進むかもしれません。

とにかく今後の私たちの世界を良いものにするために、若い人がまっとうに育つよう大人はサポートするべきです。そのサポートとは強制することではないです。

塾で高校生を教えるからには、塾での勉強生活を通じて精神的に自立した人間になって卒業していってほしいですね。

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