作詞:娘
ふゆのひはとてもさむいなー
はなはゆらゆらおどってる
ひゅーひゅーかぜがふってくーるーよ
むしはとうみんしている
はっぱもさらさらおどたてる
なつはあついよー
むしがいっぱいあそんでる
ぽかぽかぽかー
ばったはぴょんぴょんはねるよー
かまきりえものとり
ななほしてんとうはとんでいる
私がこの詞のなかで一番好きなのは「かまきりえものとり」の部分です。
注目してほしいのは、他の行はすべて主語に「は、が、も」という助詞がついているのにたいして、「かまきりえものとり」の行だけは主語に助詞がないところです。
助詞がないことで、文が圧縮されて勢いが感じられます。
後半の述部も、「えものをとり」ではなく「えものとり」となっていて助詞が抜けているし、最後動詞の「とる」も終止形「とる」ではなく連用形「とり」が使われているので、次の行につながる勢いが増しています。
この勢いに続く文はいきなり「ななほしてんとう」です。他の行で出てくる生き物は
はな、かぜ、はっぱ、ばった、むし、かまきり
と割と抽象的なのにたいして、最後の行だけなぜか具体的な「ななほしてんとう」になっています。
読み手は赤に黒い水玉模様のてんとう虫をガツンと想像させられることで、一行前のかまきりが一気に鮮やかな緑に感じられます。