月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

宝くじのルール

宝くじのルール

・300円を払って宝くじを買うと当たって100万円になるかもしれないし、0円になるかもしれない。

・100万円あたったらそれは自分のものになる。

・誰かの300円を無理矢理つかうことはできない。自分の300円を使うしかない。

 

宝くじに限らず、なんらかのリターンを得るためには自分でリスクをとらなければいけません。

私が人生一発当てるために1000万円を自分で用意して幹線道路沿いにラーメン屋を始めたら、儲けたお金を全て自分の懐にいれることができますが、誰かに1000万円出資してもらったら儲けたとしてもそれを自分のものにすることはできません。リスクをとったのは自分ではなく出資者だからです。

 

受験生にとって自分でとれるリスクというのはお金ではなくて、時間です。

自分の時間をどう使うのか。

100%すべて勉強に使って高校生活は多少我慢するという配分もあるかもしれませんし、勉強を50%、高校生活も50%でバランスをとる人もいるかもしれません。

文武両道とかいって勉強と部活の両方をあたかも100%やり切るみたいなことを言うアホな人もいますが、自分の時間が有限である以上100%+100%という配分はありえません。どちらかを優先すればどちらかは減ります。

世に言う文武両道というのは、50%と50%のことで、それは両立ではなくて妥協です。

 

勉強につかう時間を100用意したとして、その100の配分もまたリスク配分です。

私が推奨しているように100を全て自習にあてるというリスクの取り方もあるでしょうし、高校の補習などをとって50:50で配分する人もいるかもしれません。

誰がどう配分しようと他人に文句を言われる筋合いはありませんし、その時間配分にたいして他人が口を挟んでよい理由などありません。

その配分というのは、その人が買う宝くじであって、ハズレても当たっても結果はすべてその人が受け取るものだからです。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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塾の責任者の種類いろいろ

塾の責任者にはいくつか種類があります。

 

1. 塾のオーナー

私はサラリーマン時代に稼いだお金で塾を開きました。

自分の銀行口座から大家さんに保証金などを支払い、家具屋さんで机を買い、教材屋さんで教材を買い、自分の銀行口座に塾の生徒の保護者のかたから月謝を振り込んでいただき、またその口座から家賃を支払い、スタッフの給料を支払い、自分の生活をしています。

このように自分のお金でお店を開いて、稼いだお金は100%自分のものになり、逆に稼げなくて赤字の場合には自分の口座からお金が減っていく・・・という立場でやっているのが塾のオーナーです。

○○塾(○○=塾長の名字)的なところはほとんどがこのパターンです。

 

2. 雇われた責任者

同じ塾の責任者でも、誰かに雇われて給料をもらい、自分では塾の家賃を支払うことも月謝を受け取ることもない立場で働いている人もいます。

家賃の支払いや月謝の受け取りは雇い主の社長がやります。

中学生向けの有名塾の校舎長などはこのパターンです。

高校生向けの東進や武田塾の校舎長はこのパターンと思いきや、フランチャイズといって実は1であることが多いです。

フランチャイズというのは本部と契約をして、その名前で商売をすることを許してもらうための加盟金を何百万円か払い、売り上げた月謝のうち何割かをロイヤリティという上納金として本部に支払います。その部分以外は1です。

ただし店舗によってフランチャイズのほか「直営」というのもあって、これは本部が出したお店ですので、そこの責任者は社員であり種類としては2になります。

 

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松蔭高校生=○○?

 先日、松蔭高校の近くを車で移動していたので、せっかく生徒もいるし校舎の様子でも見てみるかと思って校門の道を通ってみたんですが、びっくりするくらい老朽化した校舎でした。

あと、松蔭高校生=パリピ、という偏見方程式を私は長らくもっていたのですが、校門付近にいた生徒を見る限り意外とそうでもなかったです。

「松蔭高校は陽キャばっかりだと思っていたわ〜」

と塾の松蔭高校生に聞いてみたら以下の分析を教えてくれました。

 

松蔭高校生は入る経歴によってバラツキがある

1. 第一志望

2. 千種落ち

3. 瑞陵落ち

4. 西春落ち

1,2は明るいが3,4は比較的落ち着いている。

 

とのこと。

なるほど!

たまには生徒の通っている校舎を見るのもいいですね。

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どっちが大事なのよ?!

お盆あたりから塾模試の準備と採点、講評が普段の仕事にプラスで乗ってきて忙しかったのですがだいぶ落ち着きました。

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講評はプリントに解説動画のQRコードのけってあるのでみなさんご覧下さい。

3年生は頑張ったね、2年生は頑張らないとね、と温かい声援をしておきました。

 

高3についてはみなさん全力疾走しているのであまり心配なし。高1、高2の諸君についてはちょっと考えていただきたいことがあります。

みなさん「まだ受験まで1年以上あるしぃ〜」と思っていることと思いますが、みなさんの受験は1年後ではなくて今この瞬間です。

というのも3年生を見れば分かるとおり、3年生になると当塾の生徒だったら超頑張るのです。同級生はどうかしりませんが、全国の難関大受験者についても同様でしょう。

なので高3の10ヶ月では同じ受験者どうし120%で頑張っているので、勝敗は高1高2のうちにどれだけ準備できたかにかかってきます。(もちろん高3の10ヶ月で息切れせず120%でやりきれるかどうかで差がつくのも事実すが)。

 

それでみなさんに考えていただきたいのは「受験勉強と高校生活、どっちが大事なのよ?!」ということです。

もちろん受験勉強、というわけではなくて、どっちでもいいんですがしっかり自分で考えて答えを出しておいて下さい。

受験勉強も高校生活も、どちらも15才〜18才という高校3年間でしか体験できないことです。

将来のために勉強に費やすのもよいし、二度とやってこない高校生活を楽しむのに時間を使うのもよいです。

これらはどちらが良いとかそういうことではなくて、自分の人生の過ごし方ですから自分が良いと判断したことが全てです。

大事なのは、どちらを優先するかというのを自分で考えて結論を出すということです。

将来「もっと勉強しておけばよかった」と後悔するのか「しておいてよかった」と振りかえるのか、あるいは「もっと高校生活をenjoyすればよかった」と後悔するのか「高校生活やりきった」と振りかえるのか。

どちらにせよ自分で判断したことであれば納得が行きます。

一番後悔が大きくなるのは「なんであのときしっかり考えなかったのだろう」とか「なんで流されてしまったんだろう」ということです。

 

よく考えて結論をだした上で時間を過ごして下さい。

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この解法はどういう時に使うんですか?

「この解法はどういうときに使うんですか?」

という質問をされることがあります。

数学の解き方はある程度まではパターンなので、

問題文に○○とあったら、××を考える

的な発想で解法を覚えていってもいいし、それで偏差値55くらいまでなら合格点に届くのでいいっちゃいいんですが、志望校のレベルがもっと上でパターン暗記ではどうにもならないところを狙う生徒がそういう質問をしてくると返答に困ります。

一応、論理的な着目点について説明できるものもありますが、あまりそういう発想を習慣化しすぎると難問を出題されたときに先に進めません。

そういう質問をしてくる生徒は、普段から不安や焦りが行動に表れてしまうことが多く、「問題集を5周したのに解けない」みたいに、そりゃ問題集を表面的に5回写しただけで5回解くうちに問題の意味をよく考えるということをしなかったらそりゃそうでしょうよ、という状況におちいりがちです。

そういう生徒には、青チャートn周よりも、禅あたりがベストソリューションなのかもしれません。

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