月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

富国強兵の時代ではないから

社会と学校の仕組みの大きな違いとして、

学校はみんなと同じことが求められる

社会はみんなと違うことが求められる

というものがあります。

 

たとえば喫茶店をこれから開くとして、愛知県によくあるように「午前10時まではモーニングにつき飲み物を頼むとトーストがついてくる」みたいなことをしても、そんなお店はいくらでもあるので一杯500円くらいの普通の値段をつけて、なるべく地域の人に来てもらえるように愛想良くやっていくということをするほかなく、そうなると自分の店を選んでくれる人がどれくらい確保できるかわかりません。

しかし思い切って「コッコウリツカフェ」とかいって、なんとしても子供を国公立大学に進学させたい、そのためには五条か西春に子供をいれなければ!と考えている人のたまり場になるように色々施策をうってみたら、ちょっと目立ちそうです。

あんまりウケる気はしませんが、ただ朝くつろげるだけのカフェなんていくらでもあるので、こういう斬新な切り口をしたサービスがあると今までとは違う価値を社会に提供できることになるし希少価値があるので少し強気に値段設定できます。

世の中に価値提供しようとすると、今までとは「違う」切り口でサービスを作っていかなければいけないのですが、他人と「違う」ことを奨励されるどころか制限されることのほうが多い環境で小中高と過ごすので、人はあまり世の中に求められにくいものへ教育されているという見方をすることができます。

富国強兵の時代とは違うので、どうしても教育制度と現代社会にズレが生じてしまいます。

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

世の中の仕組み

世界を超単純化して

理系進学者=製造業で製品の設計や製造に従事する

文系進学者=それを売る

と仮定してみます。

一般に株式を公開している企業の活動は利潤の最大化を目指します。どれだけ立派な敬遠理念があっても株式会社とは株主に利益を還元する枠組みにすぎないので、最終ゴールはそこになります。

利益というのはどうしたら出るのかというと売上から経費を引いた余り、ということになるので売上を伸ばすか経費を下げるかのどちらかになります。

そうするとモノを売って利益を伸ばせるのは文系の仕事、経費がかかるのが理系の仕事、という見方になります。そして文系の仕事は結果が数字に表れやすく評価がしやすい。一方で理系の仕事は数字に表れにくく評価がしにくい、となります。

すると文系の仕事にたいしては「たくさん売るほど給料が上がる」という給与システムを設計しやくなり文系の仕事にたいしては「仕事にたいして給料はそこまで上下しない」ということになります。

なのでものすごい高学歴な人が製造業の品質管理部門に就職するのと、全然学歴がない人がたとえば自動車販売会社の営業職に就職するのとでは、給料に大差がないどころか後者のほうがたくさん給料を受け取れるということが十分あり得ます。

世の中は学力の高い人を求めているのではなくて利益を出せる人を求めているので当然のことなんですが、人によっては「今まで一生懸命勉強してきたのに金銭的には全然報われないじゃないか」と感じる場面もあるかもしれません。

とくに愛知県には学歴が高い人がいく企業といえば製造業が多く(トヨタ、デンソー、三菱重工、ブラザー工業など)、製造業は資本集約型(設備投資にお金を使わないといけない)なので、雇用が安定する代わりに給料は抑えられ気味になります。

収入だけ目指すなら高卒で光通信あたりに入社して営業力を鍛えたあと独立して何かの販売会社でも立ち上げるのが単純で早いのでは。もう少し手堅くいくなら看護学校とか看護学部ですね。日本はこれから年寄りが増えるので医療系は数少ない拡大する市場でしょう。

もちろん以上は世の中をありえないほど単純化した一場面の話であり、実際にはこれに当てはまらないことだって多いに決まっていますが、こういう状況がありえるのだということは知っておいてください。

あとそもそも収入の多さで幸せかどうかは決まらないですからね。

それと世の中に必要とされるかどうかというのは中高生にとって大きな矛盾がありまして・・・

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星の世界へ

昨年秋から地学を独学していますが、地学は身近にあふれているので学べば学ぶほど景色の見え方が変わってきます。

最近は寒暖差が激しい日々ですが、寒いと「シベリア高気圧が南下してるのかな」と思うし、暖かいと「偏西風の蛇行で高気圧がどっかいっちゃって低気圧に覆われてるのかな」と考えたりします。

地学の勉強は

・地球の内部(マグマ、岩石など0

・気象(大気や海洋)

・宇宙(惑星や天体)

などがありまして、宇宙の勉強をしているとだんだんとコレが欲しくなってきます。

 

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・・・そう、望遠鏡です。

今私は、とても望遠鏡が欲しい!!!

見たい!宇宙を!この目で!!

望遠鏡のカタログを取り寄せて毎日、いいなあ欲しいなあと思いながら眺めています。

カタログの「星の世界へようこそ。」は私に向けられた言葉だと思います。

めっちゃ響いてます。

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文系も悪くないと思います

会社員時代は1年ごとくらいに担当変更があったのであんまり飽きることなく色々なお客さんを担当しました。

東日本の行政機関(市役所、教育委員会)から始まり、

・首都圏の従業員数2000人くらいまでの中小企業

・甲信越(新潟、長野、山梨)の代理店営業

そこから名古屋営業所に転勤して

・愛知県の代理店営業

・北陸(福井、金沢、富山)の代理店営業

と色々経験させてもらいました。

trendmicroは社員どうし仲良くてとくに名古屋営業所は人数が少なかったこともあり、こんなんで給料もらっていいのかなと思うくらいラクでした。

手を抜きまくっていた時代は9時に出社して17時40分には退勤していたので、新人時代に朝7時から夜25時まで働いていた時代からするともはや天国。

営業職はコミッション(歩合)給がやたら高くて給料面も恵まれていました。同じ年度の入社で営業と技術職では1.4倍くらいの差がありました。優秀な高校生はみんな理系に進みがちですが、教育を将来の収入のための投資だと考えると文系に進むのも悪くないと思います。

まあこの問題はそう単純ではなく、ものすごくトップクラスの学力の人は理系のほうがよくて、早慶くらいだと文系がお得で・・・と層によって多分話が異なります。それと高校生当時の私と違って、最近の若い人は稼ぐことにあんまり強い固執がないのでそもそもピンとこないかもしれません。

会社勤めする前は働くというのは辛いことかと思っていましたが、職場がいいとそれなりに楽しいです。それでも自分で商売やっている今のほうが500万倍くらい楽しいですが・・・。

 

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飽きを原動力に変える

最近の課題はというと、とにかく飽きる。

高校生に勉強教えて良い結果を出してもらうことは楽しいし好きだし、だからこそもっといいやり方はないかと毎日毎週考え続けられるのですが、今まで1年に1回しか2次関数を教えていなかったのが1年に入塾者の人数だけ教えることになるわけで、さすがに飽きます。

しかも生徒が間違えるところというのはたいてい一緒で、

二次関数なら

・平方完成(二次の係数が分数や負の数)

・常にf(x)>0となる条件(をD>0とする間違い)

・二次不等式でグラフを描かない

三角比なら

・90+θなどの公式の導出(学校で暗記させられている)

・sinθ=±√1-cos^2θでマイナスをなかったものにする

 これらの点はすべて前もって配布しているノートで説明済みなんですが、実際に口頭での説明を施さないと理解が難しいものもあるのでそういうのは授業中に説明します。

 

数学だけでなく英語も同じで、一つの英文和訳問題を与えるとだいたい同じ所を間違えます。間違える場所がすでに分かっているので、生徒が問題を解くまえに「間違えたところの復習テスト」を作っておくことができます。

 

ということで最近は飽きが原因で授業で教える時間が長く感じるようになっているんですが、飽きこそ社会を発展させる人間の性質だと私は思っていまして、飽きるからこそ新しい刺激が欲しくなってきます。

もっと塾のサービスを良くするにはどうしたらいいだろうということを考えて、色々試していく原動力になります。だいたい私の飽きサイクルは2年ですね。会社員で働いていたときも2年同じ担当をやったら飽きていました。幸い組織変更の多い会社で2年くらいで新しい仕事ができたので飽きずに済みましたが、そもそも会社で働くことに飽きてしまって辞めました。

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