月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

五条高校の生徒が3年間しっかり勉強して国立大学医学部に現役合格した話 6

高2の年明けくらいまでは英数に注力してもらっていましたが、高3も近づいてくるといよいよ本腰をいれて理科を勉強する時期です。物理・化学をいつから本格的に勉強するかは、「難関大志望者なら高1からやるべき」という人もいるかもしれません。私は、高2までは英数に集中し、高2の終わりから理科を本格化という考えでいます。

まず、英語はいつ読解力が向上するか読めないので、そこそこの読解力を得られるまで英語は時間を費やしたい。数学も暗記量は少ないとはいえ、解法はある程度暗記しなければいけないので3年間しっかり時間を費やしたい。そういう理由で、私は英数を他の科目に先行して仕上げる方針をとっています。

英数に加えて物理・化学、もしくはそのどちらかを高1・2のうちから本格的に勉強するのは普通キャパオーバーで無理です。高校の指導は全体最適の概念を持たないので、高1から高3まで全ての科目で気を緩めるな、という感覚でいる人が多いかも知れませんが、それだと英語と数学がものすごく微妙な学力で終わる可能性が高いです。

理科を本格的に勉強するにあたって、物理のエッセンスと名問の森を紹介しました。青チャートや一対一を独学で読み進めていけるKさんには、解説がシンプルでわかりやすいこの二冊は最適です。化学は学校で配られた解答集のない重要問題集をすでに学習していたので、最初のうちは塾においてある解答集を使って自習していたようですが、そのうち市販品を買って解答集を手に入れていました。

問題集だけ渡して解答集を渡さない、というのは高校の授業でよくあるクソ指導ですが、そういう指導は無視するか、配られた参考書を使う場合は解答集を手に入れるべきです。学校側がなぜ解答集を渡さないかというと、渡してしまうと授業を聞く生徒がいなくなって授業が成立しないからです。渡さなければ、生徒は授業を聞かざるを得ません。

Kさんの体験記に「多くのテキストに手を出さず、同じテキストを何度もやる」と書いてあります。これは大事なことで、参考書を一回やり終えるともっと難しい参考書に手を出したくなるか、一回やり終えるまえに別の参考書に手を出したくなるという人が少なくありません。同じ参考書をくり返し取り組んで学力をつける、というのは出来る人にとっては当たり前のことですが、出来ない人にとっては全く出来ないことです。

Kさんの場合、どの参考書も私がみている限りではだいたい3周くらいしていました。参考書の選択も王道です。過去の受験成功者と同じことをしているだけですが、高校の同級生で同じような勉強をしている人はほとんどいなかったでしょう。地方の公立高校には受験の正しい情報が届きません。