月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

英語はこうやって教えています 1

英語の勉強というと、「単語やって文法覚えて、長文問題」という認識をしている人が、中学生の場合はほとんどだろうし、高校生でも8割くらい占めていると思います。学校の文法の授業で、かっこに当てはまるものを4つの選択肢から選ぶ問題をひたすら解いていて、その正答率が上がれば読解もできるだろうと予想している人も多いでしょう。

でもそれだと大して得点できるようになりません。大学入試の英語の問題は、600語くらいの英文を読んで、内容が一致する選択肢を選ぶとか、下線部を和訳する問題が多いからです。逆に、4択の文法問題はレベルの高い大学ほど出ません。センターでも文法問題は全体の2割です。

現役高校生の場合、とにかく時間がたりないので、私の英語の指導の根幹というのは「英文を、文法を使って、正しく理解することができるようになる」に絞ってやっています。これが出来るようになれば、英文全体の9割は正確に読めるようになり、国語力の問題で不正解になることを加味しても9割が解けて、正答率は0.9×0.9=81%になる、みたいな計算でやっています。

文法を使う、というのが大事なところで、多くの高校生は文法そのものが大事だと勘違いしています。でも文法というのはあくまで道具であって、それを使いこなせなければ意味がありません。

包丁と、まな板と、フライパンと、調味料と、食材を用意することは「準備」です。文法を暗記するというのは、調理道具と食材を準備することと同じ。では、実際に英文を読めるようになる、つまり、調理道具と食材をつかって料理をつくるにはどうしたらよいでしょうか?

ここにギャップがあります。「単語を覚えて、英文法を覚えて、長文問題」という人は、「調理道具と食材をそろえて、とりあえず全部フライパンにぶっ込んだ」くらいのギャップを抱えていることを認識してください。

どの食材を、どういう順番で、どのように調理していくか。

つまり、英文法を用いて、どうやって与えられた長文を読み解いていくか。

これを考えないといけません。

 

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp