月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

私大専願で合格可能性を高める方法

コッコウリツ合格者数が全て、という世界観が作られている高校では私大専願というのは迫害されがちですが、高校生にとっては「とはいうても東京でキャンパスライフ送りたいんや」とか「関関同立受かりたいんや」という人もいると思います。

そういう人は、「進学する高校を間違えましたね、残念でした」というのが私からの率直なメッセージなんですが、正直出願する高校を決める中学3年生のときにコッコウリツ系の管理教育校の実態なんて分からないので、進学してみて「こんなはずではなかった」という気持ちもよくわかります。

 そういう人の力に少しでもなりたいと、常日頃から思っています。

 

そこで、私大専願にしたい人にたいして合格率を最大限高める方法をご案内します。

ポイントはただ一つ

「受験科目を決めろ!」

であります。

私立大学というのは受験科目が3科目と相場が決まっています。

理系:英語+数学+理科1つ

文系:英語+国語(現古)+(数学か社会1つ)

あまりにレベルが高いところ※と低いところは受験科目の事情が異なりますが、みなさんが第一志望にするような大学の多くはこの3科目ルールに当てはまります。

(※早慶理系は英数物化の4科目、早稲田文系は国語が現古、慶應文系は国語のかわりに小論文など)

まずは、どの3科目にするか決めて下さい。これを決めたらあとは絞った3科目だけをひたすら取り組むことになります。

 

こんなのは当たり前すぎる話なんですが、学校で相談すると

「センター利用で受験するために科目数はなるべく減らすな」

などと、超いい加減なアドバイスが飛び出してくるんですよ。

これ完全に嘘なので、信じないで下さい。

たしかに私大は上記3科目に加えて科目数を増やしてセンター利用受験をすることがでいますが、センター利用受験というのは基本的には国立大を第一志望にする人の滑り止めとして機能するものなので、2月頃に実施される個別入試とくらべて難易度が上がります。

たとえば南山大を第一志望にする生徒が、センター利用で南山大に受かるなんてありえません。

学校の先生が「科目数を減らすな」などと言うのは、コッコウリツ大学の受験者を確保したいというのと、生徒が受験科目を減らすと受験に関係ない科目を勉強しなくなり全体の統制が取りにくくなるからです。あなたの私大専願受験のことなんて、1mmも気に掛けていません。

でも、このブログや私自身のようにちゃんと情報発信している情報源と触れることがなかったら、普通に信じちゃうでしょうね〜。

今時の高校生は真面目ですからね。

 

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大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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愛知県から都内私大受験を狙う難易度は

2年前に

こんなにキツくなった私大入試 - 月刊木村:清須市で営む塾での日々

なるblogを書きました。私大がやたら難しくなったよという話です。

さらにその年の6月頃の河合塾発表の偏差値を

2018年の河合塾偏差値 - 月刊木村:清須市で営む塾での日々

この記事にかるく紹介してありまして「南山大の経済学部が偏差値55」になってます。

 

それが今は、

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南山大経済学部といったら57.5になりました。

文系の人は受験全体の作戦をよく考えておきましょう。

名大とか名市大受験者なら南山大の文系学部は確実におさえることができますが、もっとレベルの低い国立大学を第一志望にする場合、南山大学を滑り止めとして見るのは無理です。

「地方の国公立大にいくのと南山大ならどちらがいいか?」に即答できない人は、私大専願にすることも検討すべきです。3科目に絞って取り組めば南山大までなんとかなる生徒が手広く7科目勉強してしまったら、私大受験の合格可能性が下がります。当然の事実ですが、この点はちゃんと認識している人が少ないし、そもそもちゃんと伝えられていません。

「とはいっても、うちの高校は毎年南山大くらいなら100人以上受かってるし〜」

などと、のんきなことを言ってはいけません。

南山大に合格する生徒は2-3学部くらい受かります。延べ人数で100人ということは実際には50人〜60人くらいと見るべきです。

 

もっと心を引き締めてほしいのは都内の早慶上智、マーチあたりを目指す受験生です。

この辺の大学は愛知県から受験する人、進学する人が少ないので実際の難易度が肌感覚としてつかみづらいところがあります。

一つの目安として、愛知県の私大で最も難しいのが南山大のいわゆる「英米」で、この学部が河合塾偏差値60ですが、都内の私大で偏差値60というと、

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学習院、國學院、成蹊、成城・・・

と愛知県の人からしたら「どこ?」という大学です。

 

中央大学の経済学部というのが「MARCH」のCではありますが、この学部はキャンパスまでモノレールにのってドンブラコドンブラコと通学するような大学なので、「上京して大都会東京で夢のキャンパスライフ☆」とはちょっと違います。

渋谷とか新宿とか、いわゆる東京的な場所に近いキャンパスの大学でいうと、

青学(渋谷)、明治(新宿近く)、立教(池袋)、上智(四ッ谷)

がありますが、これらの大学は62.5から上ですので、南山英米より難しいということになります。

2年前に新川から明治大、五条から青学に合格した生徒がいましたが、どちらも学校内ではずいぶん上位にいましたし、勉強量も質も十分でした。それでも蓋を開けてみると何校も受験してやっと一校合格できたという状況でした。

英語と数学に関しては名大受験者レベルくらいまで達するというのを一つの目安にして頑張ってください。少なくとも2年は勉強モードでガリガリやってかないとキツいです。

 

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茨城県のおじいさん

今日、0297から始まる番号から電話がかかってきて、絶対私と無関係なので出なかったんです。で、調べてみたら茨城県にある歯医者さんの番号でした。

実は私、3ヶ月に1度くらい茨城だか千葉だかわかりませんがそっち方面の歯医者さんから電話がしばしばかかってきて、「明日の予約時間のご連絡です」というのです。

一応私も3ヶ月に一度、歯の定期検診は欠かさず行っていますが一宮市の歯医者さんであって茨城県ではありません。

どうも、茨城県在住のおじいさんが毎回自分の連絡先の番号を間違えて記入しているっぽいんですよね。

090のところ080にしてしまっているとかそんなところだと思うんですが、まあそれはいいとして、毎回かかってくる歯医者さんが違うのが気になってます。

なんでそんなにコロコロ歯医者を変えるのか?

あと以前も間違い電話で「今日、ブリの値段いくらですか?」とか聞かれて、これはたぶん魚の卸業者か何かなんだと思いますが、適当に「1500円くらいですね」と答えておきました。

トラブルになってないといいですが(←じゃあ答えるな)

 

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5:95とはちょっと言い過ぎた

昨日寝る前に

「blogで授業:自習=5:95とか言ってみたけど、そうすると週に5時間授業受けたら95時間自習することになってしまい、95÷7≒14だから1日14時間勉強?ちょっとこれは言い過ぎたな」

と反省しながら入眠しました。

5:95

というのは誇張した表現でした。お詫びして訂正したいところですが、まあそれくらいの意識で勉強してほしいので、訂正しないでおきます。

これから高校生になる人もいると思いますが、高校の勉強は本当に難しくなるので授業でならったことをその19倍自習して消化するイメージをしてみてください。

でも難しくなるだけじゃなくて、重箱の隅をつつくような定期テストがなくなって、ちゃんと理解しているかどうか試すような問題を解くことになるので、面白くもなりますよ。

 

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塾なのに自習が大切とか言ってて矛盾してるだろ

勉強というのはやればやるほど学力がつくという点では努力を裏切らないものですが、やればやるほどちゃんと合格するかというとまた別の話で、まさに「努力した結果成功するとは限らないが、成功した人は必ず努力している」という世界です。

来年受験予定の生徒諸君においては、ただひたすら自習量を増やしてください。今年の3年生の受験と、みなさんの受験は事象として排反です。コインを10回投げて10回連続でオモテが出ても、11回目にオモテが出る確率と裏が出る確率は等しく1/2です。

 

自習時間の目安としては、

○塾の授業:自習時間=5:95

○学校の宿題や補習は自習時間に含まれない

です。

 

「塾なのに自習が大切とか言ってて矛盾してるだろw」的なことを思っている人もいるかもしれませんが、塾の授業は生徒の自習時間をより効率的なものにするために設計してあります。同じ100時間自習するにしても、塾でやり方を教わった生徒の100時間と、そうでない生徒の100時間では効率が全く違うものだというのは自信をもってお伝えできます。

たとえば「青チャートを一冊完璧に消化しよう」と思い立っても、

・例題1-20くらいまではできたが、21以降やらなくなってしまった

・ちゃんと理解できているかわからない

という問題が独学ではついて回りますが(これらは青チャに限らずあるあるの話)、塾では

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このように青チャ例題を単元毎にくぎって、生徒は「二次関数①」とか「図形と計量①②」というように自分でテスト範囲を設定し、翌週の授業では生徒の指定した範囲のチャート例題・類題から私が演習プリントを作成し、その場で解かせて添削していきます。こういう仕組みがあると、青チャートを一冊通して理解するということも精神的負担なく継続しやすくなります。

 

演習の授業では、たとえば、

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このような答案(ちゃんと答えの数字は合ってます)にたいして「日本語沿えて」とつっぱねて

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答案に仕上げてもらってマル。多少あやしいところもありますが高1でこれだけかければ十分です。

 

このように「答えは合っているけど答案がダメ」とか「答えは合っているけど過程がダメ」というのは独学では認識できないし、かといって学校の定期テストでも添削されるものではないので誰かに教わる機会がないとそのまま高3の最後までいってしまいます。

授業で指摘されたことは、自分の課題として自習に反映してください。

こういうのが、生徒の勉強の面倒をみるってことじゃないですかね〜(手前味噌)

 

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