月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

愛知県から都内私大受験を狙う難易度は

2年前に

こんなにキツくなった私大入試 - 月刊木村:清須市で営む塾での日々

なるblogを書きました。私大がやたら難しくなったよという話です。

さらにその年の6月頃の河合塾発表の偏差値を

2018年の河合塾偏差値 - 月刊木村:清須市で営む塾での日々

この記事にかるく紹介してありまして「南山大の経済学部が偏差値55」になってます。

 

それが今は、

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南山大経済学部といったら57.5になりました。

文系の人は受験全体の作戦をよく考えておきましょう。

名大とか名市大受験者なら南山大の文系学部は確実におさえることができますが、もっとレベルの低い国立大学を第一志望にする場合、南山大学を滑り止めとして見るのは無理です。

「地方の国公立大にいくのと南山大ならどちらがいいか?」に即答できない人は、私大専願にすることも検討すべきです。3科目に絞って取り組めば南山大までなんとかなる生徒が手広く7科目勉強してしまったら、私大受験の合格可能性が下がります。当然の事実ですが、この点はちゃんと認識している人が少ないし、そもそもちゃんと伝えられていません。

「とはいっても、うちの高校は毎年南山大くらいなら100人以上受かってるし〜」

などと、のんきなことを言ってはいけません。

南山大に合格する生徒は2-3学部くらい受かります。延べ人数で100人ということは実際には50人〜60人くらいと見るべきです。

 

もっと心を引き締めてほしいのは都内の早慶上智、マーチあたりを目指す受験生です。

この辺の大学は愛知県から受験する人、進学する人が少ないので実際の難易度が肌感覚としてつかみづらいところがあります。

一つの目安として、愛知県の私大で最も難しいのが南山大のいわゆる「英米」で、この学部が河合塾偏差値60ですが、都内の私大で偏差値60というと、

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学習院、國學院、成蹊、成城・・・

と愛知県の人からしたら「どこ?」という大学です。

 

中央大学の経済学部というのが「MARCH」のCではありますが、この学部はキャンパスまでモノレールにのってドンブラコドンブラコと通学するような大学なので、「上京して大都会東京で夢のキャンパスライフ☆」とはちょっと違います。

渋谷とか新宿とか、いわゆる東京的な場所に近いキャンパスの大学でいうと、

青学(渋谷)、明治(新宿近く)、立教(池袋)、上智(四ッ谷)

がありますが、これらの大学は62.5から上ですので、南山英米より難しいということになります。

2年前に新川から明治大、五条から青学に合格した生徒がいましたが、どちらも学校内ではずいぶん上位にいましたし、勉強量も質も十分でした。それでも蓋を開けてみると何校も受験してやっと一校合格できたという状況でした。

英語と数学に関しては名大受験者レベルくらいまで達するというのを一つの目安にして頑張ってください。少なくとも2年は勉強モードでガリガリやってかないとキツいです。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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