月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

高1の4月から大学受験勉強をするのなら

高1の授業であつかった英文の一節でこんなものがありました。

 

...money should be spent on clean water and waste treatment systems,...

 

この英文でandがつないでいるものは何でしょうか?

 

clean water  /  waste treatment system

 

だと思った人は70点です。ただしくは、

 

clean water  /   waste treatment

 

です。これらをかっこで示すと、

 

...money should be spent on (clean water and waste treatment) systems,...

 

このようになり、clean waterもwaste treatmentもsystemsにかかると判断できます。

 

等位接続詞and, but, orというのは文法的に価値の等しいものをつなぐものですが、案外見落とされがちなのは「どこで閉じるか?」という点です。

数学でも x+2y と (x+2)yは全く別物ですね。

 

それと同じで等位接続詞もどこで閉じるかで意味がことなります。

70点の解釈だと「綺麗な水と、ゴミ処理システム」となりますが、正確な解釈だと「綺麗な水システムと、ゴミ処理システム」となります。

  

多くの受験生は高3の時点で70点の解釈をします。一応70点ですから、そこまで大きく意味は外していないのですが、場合によっては悲惨なことになります。偏差値でいうと57くらいです。

今の高校1年生は皆高1の4月から塾で勉強してくれていますが、高1の4月から勉強するならば、こういう細かい部分をどんどん身につけていって、高3の4月時点で英語が得意でこれ以上勉強することがないという状態まで仕上げるのが望ましいです。

英語のように時間がかかる科目を高3になるまでに仕上げておくことができれば、同級生が英語に苦戦している間自分は理科とか社会に時間を使えるので、ラクになります。

一方で、高2の後半や高3から本腰いれる受験生が難関大学に行こうと思ったら、高1から勉強している生徒とは相当な差がついていることを認識することから始めましょう。

 

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp