数学演習クラスの手順はこうです。
予習
指定されたチャート例題(毎回4〜6題)を
1. 模範解答を写す
2. 模範解答を見ずに、模範解答を再現する。
模範解答通りに書けるようになったら、予習完了。
クラス
1. チャートと全く同じ問題を1,2題解かせて、ちゃんと記述のしっかりした解答になっているか私が確認する。 記述が体を成していなければ、指摘して修正させる。
2. 二時間で類題を7~10題解かせる。大問1つごとに提出させて、添削して返却する。間違いはその場で正しくなるまで訂正させる。
こうすると、普段は解答用紙に数式計算しか書かない生徒でも、ちゃんとした記述をある程度書けるようになります。
これによって生徒側に何が起きているのかというと、模範解答を写す過程で普段より模範解答の意味を考えるようになります。チャートを5回、10回繰り返して出来ない生徒というのは、答えを出すことに必死になってしまって、模範解答とじっくり向き合うことがない。模範解答と向き合わないと、「なぜそこで判別式を使うのか」「なぜこのような場合分けになっているのか」という頭の使い方になりません。
生徒が適当にしがちな部分は私にはたいてい分かるので、演習時の解答をみて「これ、解答の流れを暗記しちゃってるだけだな」というところは、赤下線を引いて「詳しく説明して」といって解答を返却します。
演習の時間では数字違いの類題のほか、後ろのほうに少し応用を利かせた問題を用意しておいて、覚えた解法を使ってどう工夫するかという頭の使い方も出来るようにする。
私としては以上の流れでだいぶ手応えあり。生徒の答案がかなり良くなります。生徒がどう思っているかは知りません。
この流れでやれば、自習がヘタで数学苦手が克服出来なかった生徒を救済してあげることが出来る。(私にはどうでも良いですが、)高校の定期考査くらいなら、一気に数十番は上げられる威力はあります。同業の方が見ていれば、試してみてください。プリントは数研のスタディエイドで作ると良いですよ。
しかし、これをクラスとしてやっていいかはすごく微妙ですね。