月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

黒染めを強要するのが問題なら補習強制もアウト 2

正直、昨日のような本当のことを書いて、毎日数百人が見ているこのblogで公開することで私にとってのメリットはちょっと目立つ以外にありません。

何かをdisると、実はdisった対象ではなくてdisった人が小さく見えるものであり、それは「安倍辞めろ」と言っている人がショボく見えるのと同じです。何かの悪口を言うと多かれ少なかれ自分に跳ね返ってきます。

それでも言う必要はあると思っています。

もちろん、私がさんざんディスりまくっている指導方法だってありがたいと現在進行形で思っている人が何十人といるだろうし、過去に遡れば数百人はいることでしょう。でも、それと同じように、「進学しなければよかった」と思っている人も相当数います。自由を制限されることによる後悔です。

その後悔が、入学する前の段階から明らかに予想できることであれば自分の責任だろうという話になるんですが、それが予想できないんですよ。というか、そこまで想像したり調査したりするヒマが中学生にはありません。

高校を知る手段としたらせいぜい高校見学に行くくらいなものであり、見学にいったって「うちの高校にきたら、あなた方に勉強の選択権はありません。卒業するまで完全に高校のいいなりになってもらいます」なんて本当のことを言うと思います?いうはずがないじゃないですか。都合の悪いこと、ネガティブなことをわざわざ説明会で言う高校なんてありません。ちょっとでも賢い子に来てもらって、コッコウリツの進学数を増やしたいくらいにしか考えてないでしょう。

それで高校見学でちょろっと中をのぞいて、あとは全県模試の合格可能性を見て行けそうな近所の高校に進学していく。それが、愛知県の高校受験です。

でも、それだと「こんなはずじゃなかった」という後悔の生産が続くだけです。私は立場上、色々な高校の実態を生徒からの話を通じて理解している。「先生、○○に参加したくないのに学校が強制参加だって言ってくるんです。」とか「受験する大学数が少ないからもっと増やせと言われました」という相談を年中乗っているから、理解するを超えて一緒に(大変暗い)気持ちを共有しているわけです。

これは高校受験の塾では無理です。普段付き合っているのが中学生ですから、高校生の本音なんてわかりません。

運良く親戚や友達のお兄さんお姉さんがその高校に通っていたり卒業していたりして「実際はヤバいよ」と教えてくれないと分からないし、「ヤバいよ」と教えてくれればまだしも、それが普通だと思って3年間通っていたら「宿題とか補習が結構厳しかった」と言うくらいなものでしょうから、そこから実態を推測するなんて無理です。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp