誰もがblogやSNSで気軽に情報発信出来る時代なので、大学受験の情報についてもちょっとgoogle検索するだけでいくらでも出てきます。昔はネット検索といえば2分くらいかけてパソコンでWindowsを立ち上げてネット回線をつなげて、やっと出来るものでしたが今は高校生が授業中にスマホでピコピコ検索することだって出来ます。
では、誰もが気軽に無料で大学受験の情報を手に入れられる時代に、塾のように有料で、それも月額何万円というそこそこの金額で「こうやったら学力上がるよ」という情報の価値が下がるでしょうか?
私は下がらないと考えています。
たしかに世の中にあふれている受験の情報は「ある生徒の」「あるタイミング」においては有効なものです。たとえば「偏差値35から東大合格した私の勉強方法」みたいなものは、実は「超名門私立高に通っていた私が高2で受けた駿台の東大実践模試で偏差値35から合格した勉強方法」かもしれないし、そこまで極端でなくても、その情報をかいている人が東海高校とか旭丘高校みたいにそもそも基本スペックが高すぎる場合には、平凡な公立高校生が参考に出来るかというと無理です。断言しときます。
数学一つとっても私みたいに「最初から青チャやれ」と言う人もいれば、「黄チャで十分」とか「まずは教科書の問題集から」とか、人によって色々方法論があります。そんなとき「とりあえず黄色やってみてダメなら次考えるか」というやり方が高校生にとれればいいんですが、大学受験は高3の冬に受験するというお尻だけ決まっているので、何ヶ月もかかる自分実験は不合格可能性を高めるだけです。
なので、最初から「これをやっとけば間違いない」という確信のある一冊に価値が出てくるのです。