3年前の今頃のblogを読んでいて面白い記事がありました。
普通の人では出来ない暗算(3桁×2桁のかけ算とか)を脳内そろばんで処理してしまう中学生で(当時は中学生クラスがあった)、その暗算力のせいで答案がカンニングしたとしか思えないほどシンプルになってしまい、数学の提出物では先生に「解答冊子を写しただけでは」とたびたび疑われてしまうのだというのです。
これを読み返して思うのですが、教える側は自分の想像を超える生徒がいるのだということをよく理解しておかないといけません。
私もたまに「そんなにすぐ身についてしまうの?!」と驚くような、習得スピードの速い生徒がいます。
いつもの指導なら「凡人はチャート5回、数学が得意な生徒は3回くり返し解く」を基準にして教えますが、習得の早い生徒はそういう枠に押し込むべきではないかもしれません。
自分の経験上、「チャート5回、3回」を一つの基準にしていますが、その基準が適さない生徒も少数ですがいるのです。
チャートの繰り返し回数のみならず、取り組んでもらう自習用の参考書の選定も同様です。
普通の生徒なら
難易度1→難易度2→難易度3・・・
というように徐々に参考書の難易度を上げていくところ、想像を超える生徒の場合には
難易度1→難易度3
のように飛躍することもアリというか、むしろそうしたほうがよいケースもあるかもしれません。
ただしそういう生徒は人数が少ないのでこちらも過去の前例がなく、その場その場でよく考えて判断していく必要があります。