2015年〜2019年まで集団指導でホワイトボードをつかってひたすら青チャート例題の解き方・考え方を生徒に流し込んでいくというような教え方をやっていました。そのときは、
1.授業の冒頭10分で前回の復習テストを実施
2.残り1時間50分の授業で青チャート例題を6〜7題解説
の繰り返しでした。
このやり方のメリットは、予習が不要でひたすら復習だけやっていれば良いという分かりやすさです。授業で週に14題ほど教わった例題を自分で再現できるようになれば、数学で困ることはないレベルに達します。
デメリットもあって、途中入塾者にとってはとくに文脈のない単元から導入していかなければいけないことと、生徒が実際に解けるようになるまでの定着の部分の面倒を見られないことです。
そこで生徒に自己申告で次の2週間で取り組む単元を決めさせて、2週間後にその範囲のテストを私が作成し、生徒に解いてもらうという形の指導をテストしてみました。
生徒A・・・微分
生徒B・・・整数
生徒C・・・三角比
などバラバラな範囲になりますが、生徒は塾で習っている単元以外にも自分で解き進めている範囲があるものなので、そのサポート役になれないかという発想です。
これだと生徒にとっても区切りがついてやりやすいし、添削を通じて私も生徒の実力がよく分かるようになるので、学習のアドバイスの精度が上がりました。
2019年4月からはこれをベースにした授業に切り替えました。手順はこうです。
1.生徒は次の1週間で取り組む範囲を決める。例えば「三角比の例題130〜135」とする。
2.生徒は次の授業までにその例題を予習しておく。
3.授業のときには、指定した例題が出題され、それを解く。
「例題130〜135」と範囲を決めたら、それと全く同じ問題を解いてもらいます。そんなので勉強になるのかと思う人もいるかもしれませんが、違う問題を解くより同じ問題を解いたほうが絶対にいいです。(もちろん計算問題は数値を変えます。あくまで思考力を要する問題の話)。問題演習&添削を通じて、範囲のなかで理解が十分されているかというのをときに生徒にツッコミながら確認していきます。