今時なんでも検索すれば分かるのだから暗記なんて不要
ということをたまに耳にしますが、そんなこと言ったって受験には暗記がつきものなので割り切って覚えないといけない場面がいくらでもあります。
たとえば数列の分野で
このような漸化式が与えられて数列anの一般項を求める問題があります。この問題は解き方を覚えるを通り越して、無意識で解けるくらいやりこまないといけない問題です。
なので数列でこの問題を教えるときには類題を用意して定着するまで何回でも繰り返し解かせます。
この問題の処理がAだとすると難問は
C→B→A→答え
というように複数の処理段階があって最終段階で処理Aをして答えを得る、という仕組みになっています。これは数列に限らずどの分野でも同じことで、二次関数の平方完成を処理Sとしたら、
P→Q→R→S→T→U・・・
のように問題の途中でさっと処理するだけの段階として、処理能力を問われます。
こういう基礎的な操作を定着するまで繰り返し演習せずに済ませてしまうと、後の難しい問題がよけいに難しくなってしまいます。
こういうのは高校生が自習していて自分で分かるものではないので、塾の授業中にくり返し解かせることによって、ラクに受験勉強を進められるようになります。