月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

分節化1

最近、娘の幼稚園の送迎で地下鉄を使うようになりました。週5で送迎すると切符代がかかるんですが幸い私は大学生なので学割を使って安く済ませています。学割って自宅から大学までしか買えない「学生の通学のための定期」と思っていたんですが、名古屋地下鉄の場合そういう制限は一切なくて「学生の買える定期」らしいです。そういえば10年以上前に会社員をしていたときも、覚王山に家を借りていて勤務先の久屋大通まで名駅などよく使う駅を経由したルートの定期券を買っていたような気がします。

そんなわけで地下鉄を使うようになって電車内で気になる広告を発券しました。

USJの広告で「週末超元気特区」とかいうキャッチコピーが書いてありました。

我が家も子どもがいるので、この7文字の漢字を読んだだけでだいたい言いたいことは伝わるし、なんならイメージもつきます。すごいキャッチコピーだと思いました。

普段仕事をしていると目の前で起きていることの現象を言語で説明することの重要性を感じます。現代文的にいえば分節化です。

最もよく考えるのは値付けをするときです。塾の授業では授業時間中に塾生が問題を解きます。その解いている過程や、解いた答案をもとに教えるべきことを教えていきます。あんまりこういう形式で教えている塾は無いと思いますが、私の中では色々試してみた結果このやり方が最も効率的に塾生の学力を上げる方法だと考えているので、これを授業だと定義して値段を付けています。

商品と定義して値段を付けてお金を払ってもらうことで、授業料を支払う保護者のかたに価値を感じてもらうことができます。

では授業の前後で塾生が私に勉強のことや進路について相談することはどうでしょうか。

勉強について相談しにくる生徒は自分の勉強上の問題を真剣に考えていてそれを改善したいと考えているので、話を聞いて問題点を見抜いてクリティカルなアドバイスができれば学力を上げるきっかけになります。でもこれは明確には商品と定義しているわけではなく、代金も頂いていません。強いて言えば毎月の授業料に含みます。

相談で悩みを解決した塾生が自宅にかえって保護者のかたに「今日ね・・・」とべらべら喋ってくれれば保護者のかたに価値を感じてもらうことができますが、高校生くらいになると男子も女子も基本的にはそういう細かい話を親としなくなるので、保護者のかたに価値を感じてもらうことはできません。

そこで授業外の相談は毎回1000円と設定し(分節化し)たらどうでしょうか。人によっては、塾長が時間を割いて子どもの話を聞いてくれた、と価値を感じてもらえるかもしれません。もちろんそんなことでいちいち課金するなんて金の亡者め!と思われる可能性もありますし、そんなことしたら相談しにくくなるのでいちいち値付けすることはありません。

しかし、「週末超元気特区」のように家族が楽しく遊んでいる様子を言葉にするにせよ、授業外での質問相談に値づけするにせよ、目の前で起こっている事象を理解して価値を感じてもらうために、目の前で起こっている事象を何らかの形で分節化することが超大切です。塾のサービスはパソコンや車のように目に見える物質的なものではありません。同じ仕事してもかたや価値を感じてもらえずに終わり、かたや価値を感じて満足してもらえるのなら、満足してもらうほうがお互い幸せです。

 

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