月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

トンネル効果

今年は合宿の参加希望者も昨年より多いです。

高校3年生は参加希望する人の割合が例年高いんですが、今年は高校1〜2年生の参加希望者が例年より多いです。

計算したら全体の4割が高校1〜2年生でした。

合宿は朝から晩までずっと自習するという企画で、高3くらいだと覚悟が決まってるんで躊躇なく申し込めると思うんですが高1〜2年のうちは怖くて躊躇する人も多いかもしれません。

過去に参加した人が「キツそうだと思っていたが意外となんとかなった」という感想を書いてくれることが多いので、参加してみると集中できるみたいですが、参加するまでが怖いですよね。

合宿って物理や化学でいう「エネルギー準位」で説明ができます。

自然界はなるべくエネルギーが低い状態になるようにできています。

たとえば川の上流にある水はエネルギーが高いのでエネルギーが低くなるように川を流れます。


もっとミクロな世界ではK殻を回っていた電子が何かの拍子にL殻に移動すると一時的にエネルギーが高くなるので、エネルギーの低いK殻に戻ります。

人間は合理的に生きるよう設計されているとすると、受験生にとっては自習している状態が最もエネルギーが低く安定します。

しかし人間は合理的でありたい感情的な生き物なので、そのエネルギーの状態にいくまでにちょっとした山(=腰の重さ)があります。その山を乗り越えるために、自習室にいってみたり図書館にいってみたり、色々工夫をします。

合宿に参加するとその山をすり抜けることができます。

合宿にきて席に座ってしまえば、机と教材しかないので自習以外なにもできません。

勉強することが最もエネルギーが低い環境になります。

 

相伝学舎 清須 http://www.sodeng.jp
reasn いりなか・八事 http://www.reasn.jp