月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

人の役に立つために

 昨日の記事で成長について触れました。成長というと、ある目的に対して近づくことだと私は定義しています。目的というのは社会にたいする存在価値の表現です。
 人間として生まれたからには社会の役にたって対価をいただいて生活することが必要で、この一点さえできていれば十分だと思うんですが、学校での教育というと道徳や倫理の大切さ、思いやりがどーとか、ちょっと実際の社会とはズレがあるというかピントがあっていないような気がします。
 社会や人のやくに立つことに関して性格が良いとか悪いとか一切関係ないじゃないですか。性格の良い店主のまずいラーメンより、性格の悪い店主の美味しいラーメンのほうが人を喜ばせます。なかには性格の良い人のほうが役に立ちやすい仕事(バックオフィスとか?)が存在するかもしれませんが、大事なのは仕事の性質よりもそれが役にたつかどうか。
高校時代に楽しいことを我慢して勉強したほうがいいのも、学歴を得るという表面的なことのためではなく、将来人の役に立てるようになるためです。高い給料を得るというのは目的というより、役にたっていることの尺度です。
 先生という職業が学校であれ塾であれ大学をでてすぐにつく人の割合が高い職業である以上、こういうことを考える機会がないのは仕方がないことかもしれません。ま、別に考えなくても生きていけますしね!