月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

あなや不合理

内職による自習を中心に。ど定番の参考書で同じ問題を繰り返し解いて本質を理解する。という勉強方法って、もうこれ以上ないくらい洗練された、大学受験勉強法の最終形だと思うんですよ。私自身そのやり方で同学年ではダントツの結果を残せたし、去年現役で国立大医学部合格を成し遂げたK氏もそうだし、有名なところだとビリギャルも本を読む限り似たようなことをしています。

私、塾の授業で学力をつけてやろうなんてあんまり思ってないんです。こないだ高2の授業で「数学の問題文を手元の計算用紙にまずは全部写せ」と言いましたが、こういう自習の効率を上げるヒントのほうがよほど大事。結局、合否の大部分は自習で決まります。あと、「宿題はやればやるほどアホになるからやるな」という大事なことも伝えておきました。

でも人間はいつでも常に合理的に振る舞うわけじゃありません。というか、基本的には不合理に動くように設計されています。私は今日も車で30分かけて津島のラーメンショップにいったんですが、ラーメンを食べるだけなら家の近所にいくらでもありますから。それを横目に遠路たずねるなんて不合理ですが、この不合理さが人間なんですよね。ただ不合理といっても、本人のなかでは合理的なんです。 人によって何を重要だと思うかという規準が違うから生まれるズレです。

だから、大学受験においても、ひたすら合格だけを望むという合理性もあれば、それ以外のところに価値を置く合理性もあるのだということです。

 


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp