月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

数学=絵日記?

階差数列の公式はn≧2で成り立つ一般項が求まるので、n=1のときは別途検討しておかないといけません。

この点は忘れがちなのでn=1のとき成り立つかどうか調べている時点で素晴らしいことなんですが生徒の答案を見ているとこの点についての理解が怪しいケースが結構あります。

一番多いのが「これはn=1のときも成り立つ」としか書いていない答案。

ちゃんと調べたんかいっ!ただ書いただけやろ!

と思います。私がそう思うということは、大学入試を採点する先生も同じくそう思うはずで、私は目の前の生徒に「これちゃんと調べたの?」「はい調べました」という確認ができますが、入試の採点は答案に書いてあることが全てなので、ちゃんと調査結果を書かないと自分が階差数列について理解していることを伝えられません。

グラフや図を描かないで答案をまとめようとする高校生が多いです。

同じ生徒に何度「グラフを描きなさい」と言っても次の週にはまたグラフのない答案を見せてくるのでこちらも「もう知らんがな」とさじを投げたくなるのですが、なんとか頑張ってます。

いいですか。入試の答案は書いてあることが全てで、グラフや図を利用しながら答案をまとめるということは、自分がグラフや図を利用しながら問題を理解したことを相手に伝えるということです。

自分が頭の中や、計算用紙でどれだけグラフや図を考えていたとしても、それが答案になければ数字の処理だけしたと解釈されます。

数学の答案は作文だという人がいるくらいですが、私から言わせてもらえば絵日記です。

絵をいくらでも描いてもいいのですから、ビジュアルに訴える絵日記で自分が数学を理解していることを相手に伝えてください。

 

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大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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高3の受験勉強はそんなにきついのか

受験勉強を本気でやるとこれまでとは違う精神状態(ヤバイ意味で)になる生徒が多いです。

当塾の生徒からも「もう参考書なんて見たくない」とか「何もないのにイライラする」などという発言を聞くことがありますし、直前の冬は塾内に抜け毛がものすごく増えますし、受験が終わって挨拶しにきてくれると「あなたもともとそんな明るい表情だったのね」とこちらが思うほど雰囲気が違うので驚きます。

毎年何百人を見ているわけではないのですがここまで自分を追い詰める高校生というのも今時珍しいのではないかと思います。ありのままのあなたでいいのよ、と言われている世代だし、昔の世代ほど物質的な枯渇感がないので「人生逆転したる」みたいなエネルギー源が少なくなっている世代です。

受験に関する情報が手元のスマホでいくらでも手に入る時代、そしてよほどのエリート校でない限りは学校で補習などが充実している時代に、わざわざ塾にいって勉強しようとする人はそれだけモチベーションが高いことが多いのでしょう。

そんな塾生には今後もどんどん自分に負荷をかけて頑張って欲しいですね!

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少し明るいニュース

対面授業が再開している大学がちらほらあるようです。

 

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「やっと勉強している実感」 立命館大学で半年ぶりに対面授業再開(ABCニュース) - Yahoo!ニュース

 

さっさと全ての大学に再開してもらいたいです。

塾生たちが誇張抜きで病む一歩手前くらいでギリギリまで自分を追い詰めて勉強して、やっと大学生になれたことを知っているので、楽しい大学生活で報われてほしい。

というか生徒もそうですけど私も生徒達が大学生活を楽しく過ごせるというのが少なからず原動力になるわけで、合格してもzoomでweb授業ですとか言われてもさすがに頑張れませんわ。

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どっちか選べ

補習サボれとか木村さんいいますけど、補習でもちゃんと受けたら勉強になるんちゃいますの?

 

という声が聞こえてきましたので反論しておきます。

 

だからずっと「効率よく」とblogで言ってるんやろが!!!

 

もちろん、みなさんが考えているようにどんな勉強でもまじめにやれば結果が出ることが多いです。大学受験が18才〜25才くらいで準備が完了した人から受験していいですよ、というルールならお好きなように・自分の負担がない範囲でラクに対策していったらよろしいです。

しかし実際には高3の1月2月に入試がやってくるというタイムリミットが決まっていて、時間というのは人間に平等に与えられているのでその与えられた時間内で誰が一番学力を詰め込めたか?という競争になるんです。

詰め込んだ学力を時間で割るわけですから、入試というのは学力のテストではなくて効率良く勉強した人のテストと言い換えてもいいでしょう。

 

だから学校で与えられたからという理由で取り組んでいる問題集はいったん全部やめて、ゼロから「志望校合格のために何が必要か?」と考えてリストアップしたものを上から順にやっていけよ!!!!

それが分からなければ相談にこい!!!

合宿参加したことがある人は合宿で作ったリストを学期中もずっと続けろ!!!!

ずっと渋滞だらけの一般道で目的地までいちいち信号に捕まりながら進むのか?

ガラガラの高速道路でアクセル目一杯踏んで目的地まで急ぐのか?

選べ!!!!

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いばらの道というやつ

塾生の入塾時点の学力はかなりバリエーションに富んでいまして学年上位1割のところからさらに極めていくという人もいれば、学年下位5%のところからなんとかしたいという人もいます。

所属する高校も様々なので、公立中を基準に考えれば100人中毎回1〜3番に入るような生徒から下位はおそらく50番くらいまでというイメージなんですが学力のレベルがこれだけ幅広いのに志望校のレベルはみんな一緒という意味不明な状態です。

中学時代は自分の内申点からおよそいける範囲の高校がわかりますからその射程距離内から受験をしていくことになりますが、高校生にはそういう指標がないので教える側からみてかなりのチャレンジをしようとする生徒(ほぼ塾生全員ですが)が自分ではそこまでの認識をしていません。

もちろん私も難しさをわかっていつつも、実現する方法は絶対ある!とかなり前向きに教えています。

そういう背景があるので「定期テストなんて無視しろ」とか「補習サボれ、宿題捨てろ」と一見過激なことをブログで書いているんですが、目立とうとしているからではなく、塾生諸君たちの希望する合格を実現するために必要だからです。

高1、あるいは中学時代からかなり余裕をもって対策をするのであれば話は違いますし、実際にそういう生徒は高1高2のうちから志望校判定でBくらいGETしていることが多いんですが公立高の生徒でそういうケースはめったに見ません。

そういう余裕のある受験をしているのは主に私立一貫校の生徒なんですがそういう生徒ほど受験が近くなってくると、学校の勉強より塾の勉強というスタンスで加速していくんですよ。

一方余裕の無い生徒でいっぱいの公立高校は受験が近づくほど「放課後は補習だ!」とか「センター後も2月14日までは補習全員参加!」などと、全員で合格から遠ざかることをやり始めます。

この差いったいなんやねん。

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