階差数列の公式はn≧2で成り立つ一般項が求まるので、n=1のときは別途検討しておかないといけません。
この点は忘れがちなのでn=1のとき成り立つかどうか調べている時点で素晴らしいことなんですが生徒の答案を見ているとこの点についての理解が怪しいケースが結構あります。
一番多いのが「これはn=1のときも成り立つ」としか書いていない答案。
ちゃんと調べたんかいっ!ただ書いただけやろ!
と思います。私がそう思うということは、大学入試を採点する先生も同じくそう思うはずで、私は目の前の生徒に「これちゃんと調べたの?」「はい調べました」という確認ができますが、入試の採点は答案に書いてあることが全てなので、ちゃんと調査結果を書かないと自分が階差数列について理解していることを伝えられません。
グラフや図を描かないで答案をまとめようとする高校生が多いです。
同じ生徒に何度「グラフを描きなさい」と言っても次の週にはまたグラフのない答案を見せてくるのでこちらも「もう知らんがな」とさじを投げたくなるのですが、なんとか頑張ってます。
いいですか。入試の答案は書いてあることが全てで、グラフや図を利用しながら答案をまとめるということは、自分がグラフや図を利用しながら問題を理解したことを相手に伝えるということです。
自分が頭の中や、計算用紙でどれだけグラフや図を考えていたとしても、それが答案になければ数字の処理だけしたと解釈されます。
数学の答案は作文だという人がいるくらいですが、私から言わせてもらえば絵日記です。
絵をいくらでも描いてもいいのですから、ビジュアルに訴える絵日記で自分が数学を理解していることを相手に伝えてください。