英語の授業は「文法」と「英文解釈」の2コマがあって前者は高1〜高2、校舎は高2〜高3を想定して教えています。
英文法をある程度暗記したら、あとは入試までひたすら英文和訳による解釈のトレーニングを続けます。文法の4択問題なんて塾を開いてから1度も解説したことがありません。(嘘です。センター演習で何度かありました)
和訳の添削というと、「間違えた場所に赤線が引いてあって正しい訳が添えられているのを読んで終わり」というのが一般的ですが、これは双方向と見せかけて一方通行。
私の授業では「指摘された間違えた箇所を修正する」ということをくり返して、解釈のトレーニングをしています。
例えばこの答案。
thatの解釈が違っていたので、①とくくられた部分を再度提出してもらいました。
生徒に提出してもらった答案には、このように修正箇所を①とか②で示して、再提出を求めます。
この答案にはthoseに下線部が引かれています。
thoseの文法がどういうものかを答えさせました。
再提出のときには英和辞書や文法辞書を利用してOKとしています。辞書を使うときの調べ方もその時に教えています。
この答案はhow+(形容詞)+S+Vの理解が不十分なものです。
理解するために、ヒントとなる誘導の設問をして正しい訳にたどり着いてもらいます。
完全に文構造が間違えている答案もあります。
その場合には「×SV」とコメントして、構造を再度見直させます。
生徒の学力によって、ノーヒントで修正させることもあればヒントありのこともあります。
英文解釈というのは、自分が最初に予想した解釈とは違ったときに、その場でどうやって修正できるかというのがかなり重要な技能です。
「提出した答案に、正しい答えが書き込まれて終わり」
となると、修正する能力がいつまでたっても育ちません。
その上、答案作成から返却まで1週間も2週間も間があいてしまうと、そもそもどうやって答案を作成したのか覚えていないので、添削もピンとこない。
自分で自分の答案を添削するのはまずムリです。
塾の授業では、提出された答案はその場で添削するので早ければ1分、混雑時でも10分程度で返却します。