入塾して最初の数学の授業のときに生徒が書く答案というのは、たいていの場合、中学生のときから成長していない稚拙なものです。
数字しか書かれていないし、解答用紙の右に進んだり下に進んだり脈絡がないし、同値性(必要十分条件)など全く考慮していません。
考えてみれば当然のことで、高校生たちは答案を添削される機会が無いのです。
定期テストや模試はマルか×だけだし、ノートを提出させる宿題なんて形だけのもので先生は中身を全く見ていないし、自分で自習するときには最後の答えの数字だけみて合っていたら先に進んでしまいます。
話はそれますが、問題を解いたノート(間違えたら赤ペンで書く)を提出させる宿題は時間の無駄でしかないのでこの世から絶滅してほしいです。先生は生徒に勉強をやらせた気になり、生徒は勉強をした気になり、保護者は子供が一応机に向かっている様子を見て安心するのかしりませんが、全部見かけ倒し!あんな勉強やらせないほうがマシです。なんで学校の先生は、無駄な勉強を確立するのが上手なんでしょうか。生徒に数学の答案を黒板へ板書させてそれをベースに進める授業とか最悪ですね。
さて、話は戻しまして、大学受験生のほとんどは大学に合格するために勉強していることを考えると、やるべきなのは学校の宿題でも補習でも、予備校の最高に分かりやすい授業でもなく、まず自分の粗末な答案の質を上げることです。
自分の学力が10でも答案にまとめる力が50%しかないと学力が5だと評価されてしまいます。
逆に、自分の学力が5でも答案にまとめる力が100%なら学力が5だと評価してもらえます。