月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

辞書の使い方からみる英語力

最近の高校2年生英語クラスは、みんな英語力が伸びているのがよくわかるのでやっててとても楽しいです。この状態からあと1年入試まであると思うと気が楽です。

 

さて学力といえば偏差値で測るのが一般的ですが、偏差値では測れない学力というものももちろん存在します。たとえば、こんな英文を読んでみましょう。

 

North Korean leader Kim Jong-un’s claim that the North has the hydrogen bomb seems highly likely to be aimed at showing off its military might to the North Korean people.

 

この文を読んだときにmightを見てどう考えるかが英語力の試されるところです。mightといえば、助動詞で使うのが一般的ですよね。しかし助動詞というのは直後に動詞の原形を持ってきて使わなければならないのにここではtoが続いているし、そもそもこの文にはseemsという述語動詞が使われているので、等位接続詞なしで2つめの動詞を持ってくることは出来ません。

とするとmightが助動詞ではないのではないか?

こう疑って、mightを辞書で調べられることというのは学力が高いことの証なのです。当たり前と思いますか?それは私が論理的に説明したからです。

mightは「かもしれない」だから、適当に「かもしれない」を日本語訳にくっつけておこう

こう考える生徒が多い、というか中学〜高校の日本語訳暗記重視の授業を聞いていたらそうなるのが自然です。私が強調して教えるのは、上で示したようなmightが助動詞とは判断できない論理的な手がかりとその考え方です。理詰め英語でとにかく再現性が大切!授業と同じ英文が入試で出題されることはありませんが、同じ文構造の英文でしか出題されません。

 

私の現在の英語の授業スタイルは、テーマとなる英文を与えて辞書を使いながら訳させて個別に添削するというものです。精読を最優先としているので、まずは辞書をあたえて正しい解釈が出来るようになることが大切で、それさえ出来てしまえばあとは各自必要なだけ英単語を暗記して受験英語はおしまいです。

 

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清須市の大学受験 相伝学舎
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