月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

強制力がうまくはたらくケース

自習が大事とはいえ、多くの中高生にとっては宿題や補習で「ただこなすだけ」の日々を送ったほうが結果が出ることは否定できません。

人間というのは考えることより行動することのほうがラクです。私の話でいえば夏期講習の日程を組むことや、授業で何を教えるかを決めることにエネルギーを使う一方、やることさえ決まってしまえばあとはラクです。20日連続で働いても、そんなに疲れることはありません。それよりも、春期講習の前の時期に、チラシの内容をどうするかとか、何万枚印刷するかとか、どこに配布するかということを決める1-2週間のほうがよっぽど疲れます。

やることを決めるのがそもそも難しいことなので、「なんでも自由にやりなさい」と言われたら高校生100人のうち自分で勉強を進められるのは1割とか2割程度じゃないでしょうか。残り8割くらいの生徒は、なんとなく定期テストを頑張る人と、勉強を放棄して高校時代を楽しむ人とで構成されるのではないかと思います。

そういう8割に属する生徒にとってスパルタ系高校はありがたい存在かもしれません。そういう生徒が私の塾にきたら、間違い無く学力は伸びません。私は勉強をやらない生徒を、基本的には放置します。勉強しろといって勉強する生徒を見たことがないからです。しかしスパルタ高校の指導に身をゆだねておけば、無気力であっても何もしないよりは学力がつきます。結果として、地方のコッコウリツあたりに合格するかもしれません。

でも私はそういう人間は終わっていると思います。言われなきゃ何もやらない人とは生徒だとしても付き合いたくありません。そういう生徒が混じると他の生徒に悪影響を及ぼすかもしれないので、とくに注意しています。

仮に生徒を選びすぎて塾の経営が悪化したとしても、自分の魂を売ってしょうもない生徒をかき集めるよりは、つぶれてしまうほうがマシです。 

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp