月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

実質センター試験無し。謎の国立大学・・・

東京工業大学、略して東工大、この大学は理系では東大・京大につぐ難関大学なのですが、愛知県ではあまり有名ではないかもしれません。さすがに受験生は知っていると思いますが。笑

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(河合塾の偏差値表より)

この大学、面白いんです。国立大学なのにセンター試験があってないようなものなんです。出願資格を見て下さい。

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(東工大ページより、赤枠は私がかきました)

センター試験のうち、本学が指定する5教科7科目を全て受験し、以下の「基準点」を満たす必要があります。

つまり、センターを受けて7科目合計が600点だったら出願できますよ、ということです。この基準点が足切りみたいな感じで使われるんですが、600点はかなり低いです。

仮に、英語160点、リス30点、数学170点、理科170点をとれればすでに530点です。残りの国語と社会から70点を取ればよいんですが、現代文100点のうち40点もとれれば、あとは古文・漢文・社会の200点満点中30点をとれば良い計算になります。全部「2」を埋めてもとれるんじゃないでしょうか。

で、普通はセンター試験と二次試験の合計点数で合否が決まるものなのですが、東工大に限ってはセンター試験が出願資格として使われるだけで、基準点をパスしてしまえば全く関係無い数字になります。合否を決めるのは2次試験だけ。東工大を目指すレベルの学生であれば600点は余裕でしょう。実質センター試験がないようなものです。

ちなみに、二次試験の配点は以下の通りです。

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数物化が超得意な高校生に来て欲しい、そういう大学です。

早慶理工が同じく英数物化の4科目受験なので、理系で優秀な生徒は東工大と早慶狙いで勉強していくのは一つの手だと思います。偏差値としてはもう一息で東大、京大ですがこちらはセンターをまじめに9割狙わないといけないので、体感的には偏差値以上の難易度の違いを感じるかもしれません。 

日本の頭脳であることにかわりはありません。東工大にいけたら、選択肢は相当広がると思います。

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