ちょっとやる気が出た高校生のやることといえば、本屋さんで大学受験の参考書コーナーをうろつくことでしょうか。有名な参考書をふくめ、なんとなく学力が上がりそうなタイトルのものが何冊も目に付くことでしょう。
大学受験で陥りがちな失敗は「参考書をコロコロ変える」です。これをやるとまず学力は上がりません。コロコロ参考書をかえることで、どの参考書からも表面的な知識しか身につけられない、というのが表面的な説明になるのでしょう。
しかし、本質的には参考書をかえるという行為にあるのではなく、そうしたくなってしまう考え方に問題があるように思えます。
参考書にとりかかる→2週間くらい取り組んでみたが学力が上がる実感がわかない→これより良いものがあるんじゃないかと不安になる→新しいものに手をだす
というのが、参考書をかえてしまう人の考え方でしょうか。一方、参考書を変えない人は
参考書にとりかかる→2週間取り組んでみたが学力が上がらない→そんなものだと思って我慢して続ける→2-3ヶ月後になんとなく出来てきた感がする→半年かけて2周してめちゃくちゃ偏差値が上がる
というサイクルを回しています。
どこに境目があるのか?それは、過去に成功体験を持っているかどうか、というのが私の現時点での予想。
学力とはある閾値を超えた段階で急激に伸びるもの、という成功体験があれば1ヶ月やそこらで結果が出なくとも継続できます。が、そういう経験が無い人というのはこのまま時間切れになってしまうのではないかという不安におちいるのでしょう。
勉強ではなくてもいいから、我慢の時期がある成功体験を15才までにしていてほしいです。