名進研の夏期講習のチラシが新聞に入っていまして、中学受験の小6が1日4時間×23日の講習で合計17万円ということです。こういう講習を受講している子のなかで、東海や南山女子、滝などに進学していく子がいて、そういう子と公立中高生は6年間隔離されてすごすわけですが6年後に大学受験でぶつかるわけです。そう思うと、怖いですよね。
中学受験で「平民とはさよなら〜」と思っているか思っていないか知りませんが、大学受験というのはそういう人たちが主役の戦場であり、それ以外の平民がおこぼれ頂戴的な戦い方になるのはやむを得ません。だって、戦場の主役は小6のときから何十万円も勉強に課金して実力をつけているわけですから。
弱者としてどう戦っていくか、そういう発想が大事です。
余談ですが合格実績というのは分母がわからないとそれがすごいのかすごくないのか全く分かりません。1000人受験して146人が合格したのか、200人受験して146人合格したのかでは意味が違ってきます。一応、私は昨年の結果を分母つきで公開していますが、そもそも生徒数が少なすぎて割合を考察していいのかという問題と、他に分母を公開しているところがないので結局よくわからんという2つの問題があります。
ただ、分母がわかったところでやはり合格実績というのは意味がない数字であることには変わりありません。仮に昨年の生徒が10人で、10人とも名古屋大学に合格しましたということがあったとして、次の10人が合格するかは別問題だからです。サイコロ10回ふって10回連続で1がでても、次に1が出る確率が1/2とか2/3になるわけではなく、1/6であるのと同じです。