「夏休みの補習って出たほうがいいんですか」と今年も何度か生徒に聞かれましたが「当然欠席で」とこたえました。補習というものは、人に言われないと勉強できない人のためにあるのであって、人に言われないでも勉強できる人が出るべきものではありません。350人全員のために作られた授業を3時間受けるよりも、自分がやるべき1冊の参考書を3時間かけて進めるほうが価値があることだなんて、太陽が東から出て西に沈むくらい当然のことです。
しかし高校というのは本来出席するかどうかは任意であるはずの補習を「出るのが当たり前」という雰囲気で持ってくるので、この辺の高校生たちはむしろ「補習出ないなんてアリなの?」と思っているでしょうし、なんなら「補習出ないなんてアホなの?」とすら思っているかもしれません。
そういう人は、野口塾とか佑鳴学院でたくさん講習を受けてたくさん宿題を処理した高校受験の思い出は過去の思い出として、大学受験というものを綺麗な心で見つめてください。
他人に受からせてもらうという姿勢はやめて、自分で受かりにいくという姿勢に変えていかないといけないんじゃないんですか?
高校は生徒に依存して自分の存在価値を確認し、生徒は高校に依存して自分で判断するという大変な作業をないがしろにして、ついでに親は子に依存してつい勉強に口を出したくなってしまうという。
依存ってラクですからね〜。