月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

継続すること、集中すること

会社員として新卒から6年働いて28歳のとき、このままだと32歳までの目標がどうやら達成できなそうだということに気づいて、色々あって起業することにしました。それからの3年はおおむね計画通り。32歳までの目標は32歳のうちにいけるかどうか微妙ではありますが、射程距離には入っています。

林修氏の本かなにかで、私はジャニーズでは成功できないが国語を教えることならできる、努力の方向を間違えてはいけない、的なことを読んだことがありますが、私は28歳のときに努力の方向を修正したのでこの言葉の意味が良く分かります。

これは私が16歳高校2年生のときの様子とよく似ています。高2の秋に、「そろそろ受験勉強やらないと」と思ってネットでしらべて「良く分かる数学IIB」かなんかを買ってやり始めたんですがどうもしっくりこない。そこで、当時大変信頼していた高1のときの担任の先生に相談して教えてもらった塾にいったら、二次関数からやり直すという適切な方向を教えてもらえて、早慶のどっちかに行きたいという目標を達成出来ました。

方向さえ適切に定めることができれば、あとはひたすら同じことを繰り返すという作業なので誰でも出来ます。大学受験でいえばチャート例題を解けるようにして、英単語を覚えて、たまに志望校研究をすることだし、塾の仕事でいえば毎回の授業の予習をしっかりやって、それ以外に自分でも色々な参考書を解いて知識を増やして、毎日ブログを書くことくらい。

でも誰にでも出来ることであってもそれを継続するだけで、誰にも出来ないことになるんです。これは高校生を見ていて思いますよ。たとえば1日に10時間勉強しようと思ったら誰でも出来ますが、それを継続することは難しい。

それに加えて、私は働くことに95%くらいのエネルギーを費やしています。会社員のときにはそれが30%くらいで、残り70%は筋トレとかゴルフとか遊ぶことばかり考えていました。

今はおしゃれする気もゼロ。5年前はずいぶんと身につけるものに気をつかっていましたが、最近はユニクロで同じものをセールの時に色違いで大量に買っています。ユニクロ以外の洋服を探して選ぶエネルギーは年間で3時間分くらいしかありません。

全てのエネルギーを費やしたくなることに出会えたことが幸運ですね。これを読んでいる高校生のなかにも、受験勉強だけにエネルギーを費やしている人がいることでしょう。それは幸運なことです。大学受験が人生を左右しうるものだということをいかに知っていても、貴重な時間をどうでもいい遊びに費やしてしまう高校生なんていくらでもいるのです。最近は高校1年生たちが塾の授業のない日に自習室にこもっていることが多いのですが、そういうのっていいですね。


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp