月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

環境はよくなっているのに 2

受験生を取り巻く環境は良くなっているのに、学力は下がっている、ということが事実だとしてなぜそういうことが起こるのでしょうか。

学力というのは、人間そのものに焦点をあてた指標であって、たとえ環境がよくなっても人間そのものはたいして進歩していない、ということでしょう。

塾をやっていて複数の生徒をおしえていると、同じ授業をしていても数ヶ月後の学力にかなりバラツキがでます。開始時点の学力が違うじゃないかというのを指摘されると、生まれた時点で遺伝子が違うという話に遡ってしまってあまり建設的にならないので、この点は思い切って無視しましょう。

すごく伸びるケースは、普通に授業を聞いて何度も復習して次回の授業までには教わったことを覚えておくとか、与えられた参考書を毎日決まった分量だけ進める、とか、当たり前のことを当たり前にやっているだけ。伸びないケースでいうと、色々できない理由をつけて中途半端に終わらせてしまう。100人の高校生がいたら、それがきっと20:80くらいに別れるのでしょうけど、その20:80という割合は10年前も今もさほど変わらないということです。私にカリスマ性的な訴求力があればその割合が25:75くらいに改善されるのかもしれませんが、40:60になることは決してないでしょう。

難関大学受験なんて、そんなに大げさなことじゃないんですよ。去年受かった人がやっていた内容をそのまま真似ればいいんです。でも、ただ真似するだけのことが出来る人が毎年18歳人口のうちぴったり5%程度だから、難関大学の合格最低点はどこも毎年変わらないんです。


清須市の大学受験 相伝学舎
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