ハイテックCコレトは「水性ペン」と昨日書きましたが、それは間違いで「油性と水性のハイブリッドだ」と妻に指摘されました。調べてみるとたしかにそうで、どうやら油性と水性のいいとこどりをした、比較的新しい種類のインクだそうです。ゲルインキ、あるいはゲルインクという名前がついています。
あまり技術革新のなさそうな文具でも10年前と比べたらこうやって発達しているわけです。受験生をとりまく環境は年々よくなっているといえるでしょう。
評判のいい参考書を調べようと思ったら手元のスマートフォンでちょこちょこ検索すればいくらでも情報が得られる。私の時代だったら、携帯ではたいした検索が出来なかったので、いちいちパソコンを2分くらいかけて起動して当時最新だったDonutというタブブラウザを起動して検索しなければいけなかった。しかも、今みたいにいろんな人がblogで情報発信しているわけでもなかったので、2ちゃんねるの大学受験板の「数学勉強方法スレ 54」あたりを見るしかなかったんです。父親に「亮太、アマゾンで買い物したことあるか?」と聞かれるような時代で、あのときアマゾンといえば本の通販サイトでしたからね。
普通、環境がよくなれば競争は激しくなるものですよ。古本業界なんて今やアマゾンやメルカリで一般人がいくらでも出品するから、よほど専門的とか大型じゃないと成り立たないんじゃないですか。電機製品もそうです。今時価格.comで値段を調べない人のほうが珍しい、は言い過ぎにしても、インターネットで値段をしらべて量販店と交渉、なんて誰でもやるじゃないですか。
そう考えると大学受験も、年々競争が激しくなっていって、毎年合格最低点は上昇するばかり・・・という状況になってもおかしくない。でも、実際には合格最低点はずっと変わりません。
競争する18歳人口が減少しているからという見方もあるかもしれませんが、それでもよくテレビで林修氏あたりが「10年前と比べて東大合格者の質は下がっている」と言っているように、同じことを言う予備校講師って結構多いんです。
つづく。