別に学生のテストの点なんて100点だろうが50点だろうが、10年後には綺麗さっぱり忘れているわけですから、何点だっていいんですよ。100点の人から順に幸せになれるわけでもないし、0点だからといって不幸が確定するわけでもありません。
学生時代というのは人生の準備期間であって準備期間の充実なんて、どうせゴミ箱にいく計算用紙に、めいっぱい計算できたくらいの意味しかなくて、準備期間が終わった後にどうやって人の役にたっていくか、そして幸せに生きるかというのが本番です。正直、中高生がそんな見通しを立てるのは不可能なので、学生のみなさんは行きたい高校や大学を目指して一生懸命頑張ればそれでいいのですが、少なくとも学生のまわりにいる周りの人たちはそういう見通しをたててるのが勤めです。
想像するに、勉強して何が楽しいのか?受験してどういう意味があるのか?そういうことをご家庭や学校で伝えること無く、ただ単に「いい成績とって、いい高校にいって、大学にいきなさい」くらいのことしか伝わっていないのではないでしょうか。だいたい、「いい高校、大学、就職」というのはもうかなり時代遅れな考えで、いまの若い人にそういう価値観を教え込むのは教育の逆。なんて言うんでしょう。抵抗ですかね。
昔とちがって、寄らば大樹の陰となるような大樹がない時代です。何かによりかかることなく、自分で立つことが求められている時代だという認識がないのですよ。そこが問題です。