満足度は保護者、生徒(短期)、生徒(中長期)の3つが考えられます。
保護者の満足度を上げることを考えると、生徒が自宅で勉強をやっている姿をみればだいたいみなさん満足するのでしょうから、宿題をいっぱい与えるとか基準点未満の場合に追試アリのテストを実施することになります。定期的に勉強状況を報告すれば完璧でしょうか。
生徒の短期的な満足度を上げるには、定期考査で結果を出させるのが一番でしょう。テスト範囲を教えてもらって、クリアーか4STEPか知りませんが、その範囲の問題を教えきって3回くらい繰り返し練習させます。高校生の間では、定期テストの結果がいいやつが一目置かれて、模試結果がいいと「たまたま結果がいいずるいやつ」くらいの認識しかされない高校もあるらしいですからね。
生徒の中長期的満足度、中期的には模試結果で、長期的には受験の結果ということになりますが、これは塾の授業で教えているように青チャートなど網羅系問題集をコツコツ仕上げていくことになります。
定期テストと違って、半年後、1年後に「この問題解け」と言われたときにも解けるように、教えるときにも解答の流れのなかでいくつかある重要なポイントを強調していくことになります。「新しい文字を置いたら範囲を決めろ」「場合分けで出た答えはチェック」「最高次数の係数が文字のときには話が変わるので場合分け」「2変数関数は一文字固定」など、授業中に私から指摘されたことを思い出す生徒も多いと思います。
塾的には中長期的な学力がつくよう教えていきますが、勉強をやり始めて結果が数字に表れてくるのが早くて半年、長いと1年とか2年かかることもあるのが難しいところです。私からみて「このやり方で進めれば大丈夫」というものであっても、すぐに結果がでないと「だめじゃん」と思っていろいろ勉強方法をアレンジしてしまう生徒もいます。焦りが先行してしまうタイプは結果を出すまで継続してもらうのが難しいというか、言葉で説明して焦りが消えるわけではないので、難しいを超えて無理です。でもこのタイプは最近の生徒だといないので助かってます。
何度同じことを説明しても同じ間違いをする生徒もいて「この説明何回目だろう」と思うこともありますが、定着までには個人差があるものなので、こちらが根気強く教えていくべきだろうと考えています。