月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

ゆとり

一貫校の生徒を教えることで良い点は中学生から長期的に育てることができる点です。

英語はたとえ学校の授業があっても文の意味を教わるだけで読み方を教わることはほとんどありません。ほとんど独学と同じような状況になり、前置詞や接続詞に対する嗅覚が悪いと変な読み方の癖をつけてしまって、大学入試の1年前くらいに来られても重症すぎて1年ではどうしようもないこともあります。それを中1から教えることができれば癖がつくまえに読み方をただせるので、あとは覚えることを覚えたら大学受験の英語で困ることはありません。別に公立中学生にも教えることはできますが、指導の性質上どうしても品詞と文法を厳密に理解することが前提になるので、テストに問われないような粒度で勉強を進めるインセンティブがない点が問題です。

先取り学習についても同様です。一貫校の生徒なら公立中学生ほど学校の成績を気にしないで良いので先取り学習を進めることで困ることがほとんどありません。公立中学生の場合は中学3年間にわたって定期テストを第一優先しなければならないし、先取りしたとしても結局高校受験で足止めになるので中学の範囲を早期に終えることにメリットがほとんどありません。

いま、南女の中学2年生を昨年の夏から教えていて、教科書(NEW TREASURE)が学校で勉強する進度の1年くらい先まで進みました。特に急いで教えているわけではなくむしろ丁寧に取り組んでます。

急いでないというのがポイントです。私は急ぐのが嫌いなんですよ!毎朝娘を幼稚園に送るのに8時55分の電車に乗るとギリギリなんですが駅まで腕時計をチラチラみて早歩きしたくないので8時40分には駅に着く計画でいます。かれこれ10年近く、誰かに締め切りを与えられることなく生きてきたので急がないと間に合わないという状況が苦痛です。

なので中1から6年後の入試に向けて教えられるというのは精神衛生がとても良い状態に保たれます。

 

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