月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

進路に悩む前にまず○○しよう

進路についての話をしたいと思います。

高校卒業後どうやって人生を進めていこうかという点に関しては、

・何もわからない

・行きたい大学はある

・興味のある学部がある

・なりたい職業がある

・どのように人生を過ごしていきたいかのイメージがはっきりしている

など様々な状態があると思います。

もうある程度自分のなかでプランが固まっている人はとりあえずそれにむかって頑張って見て下さい、ということになりますが、そうでない人はどうしたらいいでしょうか。

まず安心してください。高校生の時点でなりたい職業なんてなくて普通だし、文理の判断もとくに基準がなく決めかねてしまう、というのも同じく普通です。

就労体験がないのに将来の働き方のイメージがわくなんて、「まだ解いたことがない数IIIの問題のなかで、区分求積法を一番解きたい!」と言うようなもので、解いたこともない問題に興味を持つようなものです。

ひょっとしたら複素数平面でグルグル回転しているほうが楽しいかもしれないし、数列の極限でnを∞に飛ばすことが気持ちいいかもしれません。やってみないと分からないのが普通です。

もちろんすでになんらかの職業に興味がある人は、その興味関心をまずはよりどころにして進んでいってみたらいいのは言うまでもありません。興味なんて多ければ多いほうがいいです。

でも職業や大学卒業後の過ごし方についてのイメージは実際に働いてみるまでわかないほうが普通なので、焦る必要はありませんし心配する必要もありません。

よく「なりたい職業から逆算して進路を考えろ」みたいなことを見聞きするかもしれませんが、そういう将来のイメージがない人に逆算は無理。

そんなのは中学3年生に「今から大学入試問題を一度解いてみて、3年後それを解くために何が必要か逆算して今やることをきめろ!」というようなものです。

中3や高1が大学受験にむけてできることといえば、せいぜい目の前の教科書レベルの問題を解いて定着させることくらいです。

高1の春に例題1からコツコツと解いていって、500問くらい解けるようになったら入試問題までの距離感がつかめてきます。それまでは目の前の問題を解くという、ボトムアップ型の考えでいくほかありません。

人生についてもとくにイメージがなければ、それについて焦るのではなくてまず今を一生懸命やってみる、すなわち、寝る前に5問のチャート例題を解け、ということになります。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp