気持ちが安定していることは大学受験のように長い期間で継続的な行動をするときには欠かすことのできない条件です。毎日机に向かうたびに、勉強以外の心配毎が頭によぎるようでは勉強に集中出来ません。
勉強の結果が出なくて焦るのは多くの受験生が共通して体験することですが、焦りながらも毎日の行動を継続できるのか、あるいは焦った結果参考書をコロコロ変えてしまうのかは、つきつめて調べてみればおそらく精神的に安定しているかどうかに行き着くのではないかと思います。
気持ちを不安定にする要素の一つは、他人と自分を比較してしまうこと、あるいは比較されてしまうことです。
自分より学力の高い同級生、難関大に進学した兄弟や親戚などが身近にいると自分にも同じくらいの結果は出せるはずなのになぜ自分はできないのだろう、などと考えてしまう場合もあるかもしれません。自分が比較しなくても、親によって比較されてしまうこともあるでしょう。自分の存在が不確かなものになってしまい、不安な気持ちが強まります。
もう一つは、やりたくないことを強いられることです。
管理教育校に間違えて進学してしまった人や、親に塾通いをさせられている人はこれにあてはまります。ノルマがキツイ会社で働いている人や、そこまでいかなくても日曜日の夜に憂鬱になる社会人の人も同じ状況です。