高校生になってテスト勉強をほとんどしなくなって、学年順位が下から一桁になってもめげずにツタヤでバイトをし始めた一方で、成績のことでは親からはほとんど何も言われなかったことは今でも両親に感謝していることの一つです。
だいたい人間というのは「勉強しろ」と言われれば言われるほどやりたくなくなるので、あの当時勉強の「べ」の字すら言われなかったことはその後に受験勉強に本腰を入れるときのリバウンド力?みたいなものにつながったと思います。
なので私が塾で生徒と接するときの方針も、基本的に放置です。受かりたいと思えば勝手に勉強するし、思わなかったらしません。志望校やばいんじゃないの?と思うことは多々ありますがそこで「もっとやりなさい」と言う価値が私にはわからないので言いません。
このblogを読んでいる人はどちらかというと子どもに勉強させたい寄りの人だと思うんですが、たまには「勉強しなさい!」って言いたくなりますよね?高校生にもなるともうムリじゃないですか?たぶん逆効果しかないので、「自分が死ぬまでは生きていてくれればよい」くらい期待値を下げたほうがいいと思います。
実際、子どもの学力で保護者のかたの幸せは決まらないですからね。
そのうち結婚して子どもができても、たまに連絡をくれて顔をだしてくれるほうが幸せなんですよ。それで死ぬ間際看取ってもらえたら文句なしじゃないですか?学力なんて関係ないです。「勉強しなさい!」と言うかわりに「お母さんが死ぬときには家族みんな病室にあつまってほしい」と言い聞かせ続けたほうがQOL高いですよ。死ぬ間際「この子は中学校2年の学年末テストで学年2位だったんだ、立派だ」って思いませんよ。